ニコン D6 高速連写14コマ/秒 サウンド動画 インタビュー記事も少しだけ
ePHOTOzineが、ニコン D6 高速連写14コマ/秒 サウンド動画を公開しました。dpreviewが、ニコン ケンジ・オオニシ氏 インタビュー記事を掲載しているので興味深かったポイントをピックアップしようと思います。
ニコン D6 高速連写音動画
「D6」は、AF/AE追従 14コマ/秒 200コマ高速連続撮影を実現 (※JPEG FINEサイズLで最大200コマ)。まず最初にレンズを外した状態で高速連写を行い、次にレンズを装着した状態で高速連写を行っています。
ニコン インタビュー記事
1月にラスベガスで開催されたCES2020で行われたインタビューなので「D6」正式発表前、しかもQ3決算発表前なので、現時点のニコンの状況とは少し違う感じの箇所もありますが、デジタル一眼レフ(DSLR)からミラーレスまで包括的なインタビュー記事となっています。記事の質問順ではなく、順番を変えて気になったポイントをざっくりまとめてピックアップしてみました。
「D6」は静止画コンセプト
インタビュー時にまだ正式発表されていませんが、内容を見る限りすでにスペックを知っていてインタビューを行っている感じ。「D6」が正式発表され4K30pに対応しているものの競合機であるキヤノン「EOS-1D X Mark III」ほどの動画性能ではなくネット上で様々な意見が見受けられますが、今回のインタビューでは「D5」ユーザーから静止画のフィードバックは多いものの、動画に関する意見や要望は少なかったそうです。なのでニコンは、結婚式のような商業的な使い方では必要であるが、スポーツシーンにおいて " 4K60p " は必要ないと判断。動画用途は「Z 6」や「D850」で対応といった感じです。あと「D5」と「D6」の違いについて、AFシステムのパフォーマンスとデータ転送のインターフェイスを挙げています。
デジタル一眼レフの顧客すべてがミラーレスに移行するまで続ける
優先順位はZミラーレスシステムを完成させる事で、最終的にはデジタル一眼レフの顧客がミラーレスに満足し移行してくれる事が目標で、それまではデジタル一眼レフを開発し続けるとコメントしています。Zシステムの開発は、ハイエンド・ローエンド双方向からラインアップを拡充する計画とのこと。レンズ設計は、Fレンズと比べるとZレンズは制限がなく設計自体のアプローチが違うために製造技術も異なる模様。究極の画像品質を目指しエンジニア陣はレンズ設計を楽しんでいるそうです。
デジタル一眼レフとミラーレスラインアップの両立
両システムはそれぞれ利点が異なり、一眼レフからミラーレスへ移行する過渡期であり、未来永劫続けると断言できないが、顧客のニーズに合わせて両プラットフォームを用意する必要性を語っています。ニコンはデジタル一眼レフは「D780」「D6」は発表し、ミラーレスは「Z 50」を発表しています。
2021年末までにZレンズは23本をラインアップ予定
レンズとテレコンバーターなどのアクセサリー類の拡充の必要性を認識しており2021年末までにZレンズ23本をラインアップすべく鋭意開発中とのこと。あと「Z 6」「Z 7」ユーザーからレンズ拡充の要望が大きく、特に " パンケーキレンズ " の要望が大きかったようです。すでにZレンズロードマップで2本のパンケーキレンズが予定されています。あと " Z DX 単焦点レンズ " 開発の質問に対して、少し言葉を濁しZ FXレンズの使用を提案し、レンズロードマップで28mm/40mmのパンケーキレンズを予定しているとコメント。あと「Z 6」「Z 7」ユーザーからのフィードバックで、やはりデュアルカードスロットの要望もあるようで、ニコン的に両機種は小型ボディ化を優先したとのこと。
将来的に動画機能もプロレベルを維持していきたい
やはりニコンと言えども動画機能は重要視していて、エントリークラスからハインエンド機までクラスに合わせた動画機能を実装していく方向性を語っています。「Z 50」はYouTuberなどの顧客を想定し、「Z 6」「Z 7」はプロの顧客を想定しRAW出力に対応している事を挙げています。RAW対応は有料サービスですが、予想以上の顧客が更新した模様。今後もファームウェアアップデートで強化していく事を明らかに。
「Z 6」「Z 7」発売後、デジタル一眼レフの売上の影響は少なかった?
「Z 6」「Z 7」を発売した事でデジタル一眼レフの売上が減少したのか?という質問に対して「多少の影響はあったが、予想よりその影響は少なかった」とコメントしています。Q3決算前のインタビューで、実際はデジタル一眼レフ減収影響が大きくなっており少し気になるところ。
インタビュー終えて編集後記では、ニコンは顧客をミラーレスへ移行したいと思っているが、急いではいないと印象を語っています。