ニコン「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」は、汎用性が高い定番マクロレンズ
ePHOTOzineが、ニコンのZマウント 中望遠等倍マイクロレンズ「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」レビューとサンプル画像を掲載しました。「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」は卓越した光学性能を実現しながら価格は現実的であり、汎用性が高い定番マクロレンズに仕上がっていると評価しています。
NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sの長所
- 卓越したシャープネス
- 非常に低く制御した色収差(CA)
- 低いレベルに制御した歪曲
- フレアなし
- 美しいボケ味
- 防塵防滴仕様
- 品質基準の高さ
- OLEDディスプレイ
- カスタマイズ可能なコントロール機能
- 素晴らしいエルゴノミクス
- 事実上 静音・高速AF
NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sの短所
- OLEDディスプレイのタイムアウトが早過ぎる ※表示させて10秒でタイムアウト
5つ星満点を獲得し " エディターズ・チョイス " に選出しています。「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」は、Zシリーズカメラ用マクロレンズとして本当に素晴らしい現実的な価格のレンズに仕上がっていると選出理由を挙げています。
評価
Zシリーズレンズは卓越した光学性能を提供し続け今回は価格がリーズナブルになっていると光学性能と価格設定を評価。※希望小売価格 144,320円(税込)
105mmという焦点距離は様々な被写体をカバーする汎用性が高い定番マクロレンズであり、卓越した性能・スムーズで効果的な操作性を兼ね備えバランスが良いレンズに仕上がっていると解説。「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」は、エディターズチョイスに相応しい真の勝者であると結論付けています。
MTF
MTFチャートを掲載しており…
- 中央部 … F2.8~F8まで卓越し、F11~F16は素晴らしく、F22は非常に良好、F32でソフト描写
- 周辺部 … F2.8~F11まで素晴らしく、F16~F22は非常に良好、F32でソフト描写
…と判断しています。実際に掲載されているMTFチャート見ると中央部のピークがF4、周辺部のピークがF8となっている印象。マクロレンズをどこまで絞り込んで使うのか重要なポイントですが、F16/F22辺りは急速にスコアが落ちている事が確認できます。
色収差(CA)
色収差チャートも掲載しており、色収差は良く制御されており中央部は存在しないと言って良いレベルで、周辺部はほぼ0.5px以下となっていると評価。掲載されている色収差チャートを見てみると、中央部は多くても0.2pxぐらいで、周辺部はF22/F32が0.5px付近まで迫っているいるものの全体的に良く制御されている模様。実際撮影した写真は色収差の兆候ははとんど見受けられず、さらなる補正が必要になる事はないと評価しています。
歪曲
歪曲は -0.68% に過ぎず、ほとんどの画像であまり目立つことはないとのこと。絶対に補正が必要であれば、ソフトウェアの解決策があるとコメントしています。
ボケ味
ボケ味は美しく滑らかでレンズ設計者の功績は、このような繊細さとパキっと高いシャープネスを両立したところにあると評価。
フレア耐性
フレアが問題になる事はほとんどないとのこと。このレンズは非常に明るい光源でも、かすみやアーティファクトを発生させる事なく見通す事ができると解説。
周辺減光
周辺減光は控え目で特に目障りになる事はなく、必要に応じてソフトウェアで補正可能なレベルであると判断しています。あらゆる点で本当に素晴らしい性能を発揮していると評価。