ホーム > カメラニュース 2021 > ニコン「NIKKOR Z 28mm f/2.8 SE」は、全てにおいて勝者なレンズ

ニコン「NIKKOR Z 28mm f/2.8 SE」は、全てにおいて勝者なレンズ

ePHOTOzineが、ニコン Zマウント 小型軽量コンセプト単焦点レンズ「NIKKOR Z 28mm f/2.8 (Special Edition)」レビューとサンプル画像を掲載しました。「NIKKOR Z 28mm f/2.8 SE」はFX/DX両フォーマットで使用しても素晴らしく、優れた性能・価格・レトロスタイル・ノスタルジックな魅力を実現しており、どれを取っても勝者であると評価しています。

NIKKOR Z 28mm f/2.8 SEの長所

  • 卓越したシャープネス
  • 歪曲は実質ゼロ
  • 小型軽量
  • 高速高精度AF
  • 非常に低いレベルに制御した色収差(CA)
  • 控え目な周辺減光
  • 心地良く滑らかなボケ味
  • 素晴らしいVFM (バリュー・フォー・マネー)
  • ファンタスティックなハンドリング
  • 防塵防滴に配慮した設計

NIKKOR Z 28mm f/2.8 SEの短所

  • AF/MF切り換えスイッチなし
  • レンズフードが付属していない
  • このレンズも「Z fc」も手ブレ補正なし

5つ星満点で " エディターズ・チョイス " に選出しています。この「NIKKOR Z 28mm f/2.8 SE」は、DXでは卓越した標準レンズであり、FXでは卓越した広角レンズとなると選出理由を挙げています。

評価・結論

このレンズは魅力的で 優れた性能・価格・レトロスタイル・ノスタルジックな魅力 どれを取っても全てにおいて勝者であると絶賛。どのニコンユーザーにとっても役立つレンズになるだろうと解説しています。

フルサイズZシリーズの広角レンズとして違和感なく性能も最高レベルであり、このレンズはDX機「Z fc」は同じくレトロデザインでありその他のDX機のボディにとても良く似合うと評価。美的にもこのレンズと「Z fc」は理に適ったパートナーであるとのこと。

あらゆる価格帯おいてもこのレンズが優れているとは考え難いが、考えるまでもなくエディターズ・チョイスに選出すると結論付けています。

MTFチャート

今回の独自MTFチャートは、FX/DXそれぞれ測定したMTFチャートを掲載しています。

  • DX 中央部 … F2.8~F11まで卓越し、F16は素晴らしい
  • DX 周辺部 … F2.8~F8まで卓越し、F11は素晴らしく、F16は非常に良好
  • FX 中央部 … F2.8は素晴らしく、F4~F8まで卓越し、F11~F16まで素晴らしい
  • FX 周辺部 … F2.8~F8まで素晴らしく、F11は非常に良好、F16は良好

元々FXレンズなので「Z fc」などのDX機で使用するとレンズの美味しいところを使えるといった感じでしょうか。ただし掲載されている2つのMTFチャートを見比べると中央部のスコアはFX機を使用した方が高いです。

色収差(CA)

知り得る限りカメラ内補正をオフにして測定した色収差(CA)チャートを掲載しています。こちらもFX/DXそれぞれの色収差チャートを掲載しており、DXでは中央部・周辺部ともにゼロに近い値で、FXは周辺部に収差が見受けられるもののそれほど深刻なものではなく画像上で顕著になる事はないと判断しています。必要であればカメラ内補正やソフトウェアで補正可能とのこと。

フレア耐性

フレアは事実上無いと言って良いレベルの模様。レビューする上でアーチファクトを引き起こす事は難しく、光に対するコントラストの低下もないそうです。※アーティファクト : レンズ設計的にゴーストやフレアなど人工的に発生してしまう光の現象といった感じでしょうか

歪曲

  • DX : 糸巻型歪曲 +0.10%
  • FX : 糸巻型歪曲 +0.01%

歪曲も驚くほど存在しておらず、レンズは実質的に直線であり、ほとんどのマクロレンズではここまでの性能は得る事はできないと解説。

ボケ味

非常に心地良く滑らかなボケ味で背景は均一なグラデーションになると評価しています。

周辺減光

周辺減光は存在するが、非常に控え目とのこと。