ニコン「NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR」発表 高倍率ズームレンズ
ニコンが、Zマウント DX 高倍率ズームレンズ「NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR」を正式発表しました。2021年11月26日発売予定、希望小売価格85,690円(税込)とのこと。予約受付開始は10月15日 AM10:00となっています。
基本スペック
- 焦点距離 : 18mm-140mm (35mm換算 27mm-210mm)
- 最大口径比 : 1:3.5-6.3
- レンズ構成 : 13群17枚 (EDレンズ2枚、非球面レンズ2枚)
- 画角 : 76° -11° 30′ (撮像範囲DX)
- ズーミング : ズームリングによる回転式
- ピント合わせ : IF (インターナルフォーカス)方式
- 手ブレ補正 : ボイスコイルモーター(VCM)によるレンズシフト方式
- 手ブレ補正効果:5.0段
- 手ブレ補正 VRモード:NORMAL/SPORT、三脚使用時ブレ補正:有り
- 最短撮影距離 : ワイド端 20cm / テレ端 40cm
- 最大撮影倍率 : 0.33倍
- 絞り羽根枚数 : 7枚 (円形絞り)
- 絞り方式 : 電磁絞りによる自動絞り
- 最大絞り : F3.5-F6.3
- 最小絞り : F22-F40
- フィルターサイズ : 62mm
- 最大径x長さ : 73mm×90mm
- 質量 : 315g
- 付属品 : レンズキャップ62mm LC-62B (スプリング式)、裏ぶた LF-N1
「NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR」は、「Z 50」や「Z fc」に向けたDX高倍率ズームレンズであり、35mm換算 27mm-210mm の焦点距離をカバーし、小型軽量コンセプトでありながら5.0段分効果のVRを搭載し、旅行から日常生活まで幅広いシーンを想定し開発したレンズの模様。上記の製品画像を見る限り、マウント部は金属マウントではない事が伺えます。
レンズ構成図
レンズ構成は13群17枚 (EDレンズ2枚、非球面レンズ2枚) となっています。EDレンズ2枚を採用する事により至近から無限遠まで軸上色収差を効果的に補正し、非球面レンズ2枚を採用する事により様々な収差を制御しているとのこと。
あとこのレンズは最短撮影距離が売りの1つのようで、ワイド端20cm / テレ端40cm の最短距離を実現し、テーブルフォトからプチマクロ的な感じの用途も提案しています。
静止画・動画ともに最適化したレンズで、ステッピングモーターを採用する事により静音AFを実現し、フォーカスブリージングに配慮した設計を施す事でフォーカス移動時の画角変化を抑えているとのこと。あと防塵防滴に配慮した設計となっているので気軽にどんどんフィールドで使える小型軽量コンセプトの高倍率ズームレンズとなっています。
MTF曲線
MTF曲線も掲載しており、1つ目がワイド端、2つ目がテレ端のMTF曲線になります。赤い10本/mm曲線を見てみると、ワイド~テレまで中央部はコントラストが高くヌケの良い描画性能である事が分かります。青色の30本/mmは解像力・シャープネスを表す曲線で、縦軸の1に近いほど高解像なレンズになります。
ちなみにZレンズのMTF曲線の横軸は、歪曲補正後の像高を示しているとのこと。加えてMTF曲線は、ボケ味や色のにじみなどは判断できないので、1つの基準として見た方が良さそうです。