ホーム > カメラニュース 2023 > ニコン決算発表 2022年4月~12月 映像事業 前年比で大幅増益

ニコン決算発表 2022年4月~12月 映像事業 前年比で大幅増益

ニコンが、2023年3月期 第3四半期決算 (2022年10月~12月実績) 発表を行いました。決算資料では2022年4月~12月 (Q1-Q3) の連結業績と通期見通し (Q1-Q4) を掲載しているので一緒に見ていきましょう。

映像事業 Q1-Q3 実績 (2022年4月~12月)

ニコン決算
  • 売上収益 … 1,844億円
  • 営業利益 … 412億円
  • レンズ交換式カメラ … 58万台
  • 交換レンズ … 93万本

前年のQ3累計(2021年4月~12月)と比べてみると、売上収益は 1,360億円 → 1,844億円 と増収、営業利益は 188億円 → 412億円 と大幅増益となっています。レンズ交換式カメラは 55万台 → 58万台と微増、交換レンズは 102万本 → 93万本 と微減しています。

映像事業 Q1-Q4 通期見通し (2022年4月~2023年3月)

通期見通し
  • 売上収益 … 2,300億円
  • 営業利益 … 420億円
  • レンズ交換式カメラ … 70万台
  • 交換レンズ … 115万本

通期見通しを見てみると、ついに営業収益が2,000億円を超え " 2,300億円 " を見通してします。営業利益も420億円を見通しており、あの最悪の時期を脱したと言って良いのではないでしょうか。ニコンは売上高1,500億円で利益が出る構造改革を敢行し、ようやく2年前ぐらいから効果が出始めています。

レンズ交換式カメラと交換レンズの最終的な販売台数自体は前年と大きな差はありませんが、中高級機カメラと販売増加と平均単価の上昇、そして円安効果で増収増益となる理由も掲載されています。あと " 部品調達制約が解消に向かい、市場規模は拡大 " と明記しているので、2023年の供給体制の安定化に期待したいところ。

ちなみにカメラ市場において1月~3月は一番売上が少ない時期になるので、よっぽどの事がない限り年間決算は今回の通期見通しと大差ない結果になる事が多い印象です。