ニコン 大石啓二氏「個人的にミラーレス版 Dfは魅力的だと思う」
dpreviewが、CP+2023 ニコン 大石啓二氏 インタビュー記事を掲載しました。この中で大石氏は、フルサイズセンサー搭載「Zf」について興味深い発言をしているので一緒に見てみましょう。※dpreviewは、大石氏を映像事業部 UX企画 マネージャーと紹介しています。
「Z fc」をフルサイズではなくAPS-Cセンサーを中心に構築した理由は？ フルサイズ・バージョンの制作を検討する意思はありますか？
「Z fc」の " c " はカジュアルを意味しており、その名の通り伝統を継承したカメラで気軽に撮影を楽しんでもらいたいという思いがあります。我々はより幅広いカジュアルなユーザーにこの製品を楽しんでもらえるようアピールしたかったのです。そのため小型である事と価格が重要で、その結果デザイン(設計)を考えた上で " APS-C " となりました。
「Z fc」がその最初の製品となり、ユーザーが所有する喜びを提供する事を意図しています。個性的なスタイルのカメラでもあるので今後もユーザーからフィードバックを聞きながらさらに工夫していきたいと思っています。
以前「Df」をラインアップしていましたが、もちろん我々はユーザーから "「Z fc」のフルサイズ版を出して欲しい " という要望のフィードバックは相当数寄せられています。現時点であまり多くの事は話せませんが、我々はこれらの声を認識しており、それらの声にどう応えていく事が出来るのか、引き続き綿密に検討しています。
ミラーレス版「Df」の要望は数多く寄せられている事が伺え、ここまで話すという事はそれなりに具体的な段階なのかなと思うことも。
個人的にフルサイズセンサーを搭載した「Z fc」タイプのカメラを使ってみたいと思いますか？
どちら(APS-C/フルサイズ)もアドバンテージがあるとしましょう(笑)。 それは、あなたがどうカメラを使いたいのかで左右します。おそらく両方！ 私は「Df」を購入したDfユーザーなんですよ。私は、ミラーレス・バージョンは魅力的と思います。
大石氏自身が " Dfユーザー " だった事を明らかに。大石氏は個人的に「ミラーレス・バージョンは魅力的」と語っているだけにやはり具体的な話は進んでいそうな予感。クラシックスタイルなスペシャルエディション「NIKKOR Z 28mm f/2.8」や「NIKKOR Z 40mm f/2」はFXレンズなのでミラーレス版「Df」の可能性は充分あるのではないでしょうか。もし誕生したとすれば製品名はシンプルに「Zf」となるのでしょうか。