ニコン 2023年夏の決算発表「レンズ交換式デジタルカメラ市場は拡大傾向」
ニコンが2024年3月期 第1四半期決算 (2023年4月~6月の実績) を発表しました。映像事業は前年同期比で増収・増益とのこと。映像事業のQ1売上高は744億円、営業利益は153億円となっています。
ニコン映像事業 Q1実績 ※2023年4月~6月の実績
- 売上高 … 744億円 (612億円 → 744億円)
- 営業利益 … 153億円 (136億円 → 153億円)
- 営業利益率 … 20.6% (22.2% → 20.6%)
- レンズ交換式カメラ … 22万台 (20万台→ 22万台)
- 交換レンズ … 33万本 (34万本 → 33万本)
決算短信を見てみると「映像事業では、2023年5月に発売したフルサイズミラーレスカメラ「Z 8」を中心に、プロ・趣味層をターゲットとした中高級機及び交換レンズの拡販に注力しました。平均販売単価の上昇や円安効果もあり、増収増益となりました。」と掲載。
前年同期比で売上高、営業利益、レンズ交換式カメラの販売台数が上回っており、交換レンズは1万本少ない販売台数だった事が伺えます。営業利益率は下がっていますが、20%台をキープ。
ニコン映像事業通期見通し (2023年4月~2024年3月)
- 売上高 … 2,500億円
- 営業利益 … 410億円
- レンズ交換式カメラ … 75万台
- 交換レンズ … 120万本
ニコンは通期見通しを上方修正しており、売上高は100億円を上乗せ " 2,500億円 " に。営業利益も30億円上乗せして " 410億円 " と見通しています。レンズ交換式デジタルカメラは前回見通しから 70万台 → 75万台、交換レンズは 115万本 → 120本 に上方修正している事が確認できます。見通しは上方修正していますが、前年度(2022年4月~2023年3月)の営業利益422億円を下回っているのは少し気になるところ。 現時点であくまでのQ1決算時の見通しになります。
" レンズ交換式デジタルカメラ市場は、前回より拡大傾向 " と表現しており、市場自体が拡大している模様。ニコンはこのところ平均販売単価を上げているので、それも利益に繋がっています。ニコンはレンズ交換デジタルカメラ世界市場の販売台数を580万台とし、ニコンは75万台を販売する見通し。