雑談 : Noctの次はPlenaなのか「Ai AF DC Nikkor 135mm F2S」から見えてくるもの
ニコン「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」が発表され大きな話題となっています。なぜ「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」の次は「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」なのか、ニッコール千夜一夜物語「Ai AF DC Nikkor 135mm F2S」記事を読んでみると何かしら繋がりを感じます。雑談を少しだけ。
NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct 徹底的なサジタルコマフレアの抑制
まず最初にNoctレンズ「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」から。このレンズは、1977年に登場した世界初の一眼レフ用非球面レンズ「AI Noct Nikkor 58mm F1.2」のコンセプトを引き継ぎ、現在の妥協なき光学技術を投入し登場した新たな " Noct " レンズ。「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」はZレンズラインアップ上 " アイコン的 " な存在となっています。
ニッコール千夜一夜物語「AI Noct Nikkor 58mm F1.2」記事を見てみると、ノクトの思想は出来る限りサジタルコマフレアを取り除くこと。「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」もサジタルコマフレアを徹底的に抑制し卓越した点像再現性を実現しています。
サジタルコマフレアの次は究極のボケ味
ニッコール千夜一夜物語「Ai AF DC Nikkor 135mm F2S」記事に興味深い一文が掲載されています。
ノクトニッコールの回でノクトのことを「初めて描写性に付加価値をつけたレンズ」と書いたが、このレンズはその思想をさらに推し進めたものといえるだろう。
「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」と「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」は単純な復刻レンズではありません。2本ともニッコールレンズの歴史において " 描画に付加価値をつけたレンズ " の思想を引き継ぐレンズである事が伺えます。Zレンズラインアップにおいて、ニッコール史上 付加価値があるレンズが刻印レンズとなってラインアップされた感じなのでしょうか。この辺のところは、今後登場するであろうインタビュー記事や動画で明らかになって欲しいところ。
Nikon Asiaの「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」プロモーション動画で以前に「AI AF DC-Nikkor 135mm f/2D」をラインアップしていた事に触れています。今回Zシリーズにおいて新たな135mmレンズ「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」の導入は非常に良いタイミングであるとコメント。コンセプトのところで語っているのでこれまでのニッコール135mmの系譜を引き継いでいる事が伺えます。
ちなみに「AI AF DC-Nikkor 135mm f/2D」は1995年に発売された135mmレンズ。希望小売価格は187,000円。「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」の売り出し価格は、35~40万円ぐらいで倍ぐらいの価格帯となっています。