ホーム > カメラニュース 2024 > ニコン 決算発表 (2024年4月-6月実績) 映像事業は増収増益 研究開発費を増額

ニコン 決算発表 (2024年4月-6月実績) 映像事業は増収増益 研究開発費を増額

ニコンが、2025年3月期 第1四半期決算 (2024年4月~6月実績) の発表を行いました。映像事業は、前年同期比で増収増益。通期見通しも増収増益を見込んでおり、映像事業の研究開発費の増額も行うとのこと。

映像事業

映像事業においては、米国の映像機器メーカーRED.com, LLCの完全子会社化を完了しました。フルサイズミラーレ スカメラ「Z8」、「Zf」及び新製品「Z6Ⅲ」等を中心に、プロ・趣味層をターゲットとした中高級機及び交換レンズ の拡販に注力しました。円安効果による平均販売単価の上昇もあり、増収増益となりました。※決算短信(PDF)より

映像事業 2024年4月~6月実績

  • 売上収益 … 837億円
  • 営業利益 … 178億円
  • レンズ交換式デジタルカメラ … 23万台
  • 交換レンズ … 37万本

Q1決算は、前年同期比で増収増益である事が確認できます。レンズ交換式カメラも交換レンズも前年同期比で販売台数を上回っており、好調を維持。 このところ為替は円高基調の気配ですが、2024年4月~6月は円安が顕著だったのでその恩恵も高かった事が伺えます。

通期見通し

映像事業 通期見通し (2024年4月~2025年3月)

  • 営業収益 … 3,050億円
  • 営業利益 … 450億円
  • レンズ交換式カメラ … 85万台
  • 交換レンズ … 135万本

前年度 (2023年4月~2024年3月) よりも増収増益を見通しており、レンズ交換式カメラも交換レンズも前年度を上回る販売台数を見越している事が分かります。レンズ交換式カメラ市場は堅調、特に中高級機の伸長を見込んでいるとのこと。ニコンは「Z6III」を投入し、「Z9」「Z8」「Z6III」のラインが強力な印象。ただし子会社化したRED関連費用や研究開発費が増加する事で営業利益が減る事も明らかに。この " 研究開発費 " に「Zマウント REDカメラ」や「Zマウント 動画志向カメラ」も含まれているのか気になるところ。

研究開発費

映像事業 研究開発費見通し (2024年4月~2025年3月)

現時点における映像事業の研究開発費は、245億円を見通しています。ちなみに前年度の研究開発費は210億円。映像事業の研究開発費は発言通り増額されている事が伺えます。