オリンパス OM-D E-M1 は、明らかに E-M5 よりもディテール豊かな描画
オリンパス マレーシアのロビン・ウォン氏が、オリンパス OM-D E-M1 レビュー 第2弾と M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro を使用したサンプル画像(昆虫マクロ)の数々を掲載しています。
- 前回のレビューでは、新型1600万画素センサーのISO高感度耐性が私の期待を上回るパフォーマンスだったが、私自身はISO低感度においての画像品質も同様に重要と考えている
- オリンパスはOM-D E-M1でローパスレスになりファインディテールⅡを採用しディテール豊かな画像を実現している
- 昆虫マクロ撮影によってこの新センサーの解像度をテストしてみたのだ
- OM-D E-M1に60mm F2.8 マクロを装着し、右手にカメラ、左手にフラッシュ FL-50Rを手にして撮影を行っている
- トンボの目を100%等倍で確認してみると、シャープネスが大幅に進化していることが分かる
- E-5やOM-D E-M5も鮮明なマクロ写真を撮ることは可能であるが、OM-D E-M1は明らかに差を付けていて、よりディテール豊かな描画なのだ
- ファインディテール処理が " II " になったことにより、装着したレンズ情報や絞り情報に応じて、倍率色収差補正やシャープネス処理を過不足なく適正に行うことを可能にしている
- 一部のレンズは、他のオリンパス機よりもシャープになり、最適化された画像がJPEGに反映されている
- 加えてローパスレスになったことで問題になるモアレも描画エンジンが「TruePic Ⅶ」に進化したため、非常に良く抑制していてシャープな画像を実現している
- 今回右手だけで撮影しているわけであるが、このOM-D E-M1のグリップは、実用的で安心してどっしりしている
- M.ZUIKOレンズとの組み合わせは、バランスも良く快適である
- 今回の撮影は3時間に及んだが、手首も腕も疲れを感じることはなかった (E-5に通じるプロボディ)
- E-M5よりも大きく重くなったが、快適でバランスが取れたハンドリングであるといえる
- より大きく重いレンズを使用する時は、バッテリーグリップ HLD-7を装着すればバランスが良くなる
- E-M5よりも大きくなったことによりボタンが大きくなり、ゆとりを持った位置に配置されている
- E-M5の追尾AFはあまり食い付きが良くなかったが、(像面位相差AFを利用して)シンプルな速い動きであれば追跡する、素養の良い追尾AFを実現している
- バイクで通り過ぎる父娘を撮影(追尾AFで流し連写)してみたのだが、有効に動作してくれて、これまでのマイクロフォーサーズ機では撮れたこともなかったし、E-5でも撮影に苦労するシーンなのだ
- 追尾AF(+連写)で失敗したパターンは、ワンショット目に被写体へのフォーカスを外してしまうと、その後追尾してくれなくなってしまうことである
前回のロビンさんのOM-D E-M1のレビューはこちらで、今回のレビュー記事とサンプル画像を見る限り、ローパスレス仕様の新センサーと描画エンジン TruePic VII & ファインディテール II の組み合わせは魅力的に感じます。
あと追尾AFも像面位相差AFの恩恵で進化していて、高速連写 10コマ/秒との組み合わせが有効ででることが確認できるレビュー記事となっています。掲載されている高解像度サンプル画像はダウンロードできるようになっていて、第3弾レビューはZUIKOレンズを利用した像面位相差AFを検証する予定とのこと。