オリンパス OM-D E-M1 は、ズイコーレンズに命を吹き込む
オリンパス マレーシアのロビン・ウォン氏が、自身のブログにオリンパス OM-D E-M1 のレビュー第3弾とサンプル画像の数々を掲載しています。今回は、OM-D E-M1 と ZUIKOレンズの親和性をテーマにしているようです。
- オリンパスはフォーサーズシステムでデジタル一眼レフ市場に参入して、素晴らしいズイコーレンズファミリーをラインアップしているが、オリンパスがマイクロフォーサーズに移行したことによりズイコーレンズは、(コントラストAFにより)遅いAFスピードを強いられてきたのだ
- 多くのフォーサーズユーザーから不平不満の声があがり、私も含めてフォーサーズユーザーは、愛すべきズイコーレンズをストレスなく使用できるカメラの登場を辛抱強く待っていたが、ついにこの時がやって来たのだ!
- OM-D E-M1は、元祖フォーサーズレンズを無駄なくフォーカスさせることが可能な像面位相差AFを採用している
- これによりオリンパスは、フォーサーズ/マイクロフォーサーズのギャップを埋めることに成功しているように感じる
- 今回6本のフォーサーズレンズでOM-D E-M1の像面位相差AFを検証することにしてみたのだ
ちなみに今回テストしたズイコーレンズは…
- ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0
- ZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2.0 SWD
- ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5 Ⅱ
- ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro
- ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD
- ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 (SWDなし)
そして室内で一定条件のもとでテストしたレビューは…
- 正直言ってOM-D E-M1に元祖フォーサーズレンズを装着した像面位相差AF速度は、E-3、E-5、E-30ほど速くなく、正直期待外れだった
- …が、これまでのマイクロフォフォーサーズ機に元祖フォーサーズレンズを装着したコントラストAFよりもはるかに高速なり信頼性は向上している
- 今回色々なズイコーレンズを試したが、E-5のAF速度に非常に近いと言えるのではないだろうか
- テストしたレンズの中では、14-35mm F2 SWD が間違いなくAFは一番速く、タッチパネルでのAFも反応が良かった
- AFスピードは一番速くは無かったが、50-200mm F2.8.3.5 SWDは非常に正確にフォーカスしてくれた (ちなみにSWD付きの50-200mmの方が、SWDなしの50-200mmよりAFは高速)
- やはりSWDを採用しているレンズの方が高速で、50mm F2.0 マクロ や 14-54mm F2.8-3.5 IIなどのSWD非搭載レンズはフォーカスの食い付きと静粛性に欠ける
- …が、こういう室内で一定の環境の中で撮り比べるやり方はひとつの指標になるのかもしれないが、やはり現実的な色々なシーンで撮影してみないと分からないことも多く色々なシーンで試してみることにした
ここから実際にフィールドに出てテストしてみたレビューになります。
ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro
- 50mm F2.0 マクロは、お気に入りのレンズで生鮮市場でストリートスナップに挑んでみたのだ
- やはりこのレンズは期待を裏切ることなく、AFは速く精度も問題になることはなかった
- OM-D E-M1で50mm マクロを装着していつものように撮影できるのは、ほんと感無量である
- OM-D E-M1は、ズイコーレンズに命を吹き込んでくれたのだ
ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD
- 50-200mm SWDをバードパークで試してみたが、AFは上手く動作してくれた
- …が、E-5ほど速くないように感じる
- しかしこのAFスピードは、私の撮影スタイルでは充分なAF速度だったのも確か
- 明るいズームレンズをマイクロフォーサーズ機で使いたいと思っているならば、これほど素晴らしいものはない
ZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2.0 SWD
- 今までE-5でもこの14-35mm F2.0 SWDを使用したことがなかったので、E-5とOM-D E-M1とのAF速度比較に対して結論を出すのが難しいが、今回テストしたレンズの中で最高のレンズであったというのは間違いない
- 追尾AFも試したのだが、非常に良いパフォーマンスを発揮してくれた
- ただしマイクロフォーサーズレンズ 12-40mm F2.8 PROの方が追尾AFの性能は上であるが、私に向かってくる歩行者を追尾し続けてくれた
- 12-35mmは、50mm マクロよりもシャープな描画でまさしくこの世のモノとは思えないモンスターレンズである
ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0
- レビュー第1弾でも撮影したKL & the KLCC ツインタワーの眺望で花火大会を撮りに行ったのだが、雨のために何度か中断を強いられた
自分も「OLYMPUS Photo Festa 2013」でこのOM-D E-M1の像面位相差AFを試してみたのですが、期待していたほど速くなく「こんなものか~」と思っていたのですが、今回のレビューを見る限りやはり実際のフィールドに出て感じるAFフィーリングは違うな~と感じました。