ホーム > カメラニュース 2013 > オリンパスは、フルサイズ市場に参入したくないようです

オリンパスは、フルサイズ市場に参入したくないようです

Best Mirrorless Camera Reviews が、オリンパス 寺田利之氏 と オリンパス ヨーロッパ スタッフのインタビュー記事を掲載しています。寺田氏は、改めて元祖フォーサーズレンズの開発計画がない事と、OM-D E-M5の後継機を予定している事など言及しているようです。

  • OM-D E-M1は、ブラックのみでシルバーの予定はない
  • 我々は静止画の画質確立を優先していて、仮に我々が動画に強いカメラを開発しても、すでにパナソニックが動画に最適化されたマイクロフォーサーズを市場投入している
  • M.ZUIKO PROのラインを立ち上げたが、現時点で2本のレンズを発表し、広角ズームレンズと超望遠レンズも計画している
  • M.ZUIKO PRO ラインでプロ品質のラインアップを確立することをお約束する、これはOM-D E-M1をお買い上げいただくユーザーへ向けてのメッセージでもある
  • 元祖フォーサーズレンズの開発計画はない、それはすでに高品質の元祖フォーサーズレンズをランアップ済みだから
  • オリンパスの最高画質は、元祖フォーサーズレンズにあると思うし、フォーサーズだけでなくマイクロフォーサーズレンズも合わせると非常に幅広いレンズラインアップを展開している
  • OM-D E-M1はE-M5の後継機ではなく、両機とも併売する予定
  • E-M1はE-5の後継機でもあり、元祖フォーサーズ機としてのE-5の後継機の予定はない
  • もちろんOM-D E-M5の後継機も予定している
  • 日本やアジア圏は新しいモノが好きで、欧州は保守的な傾向があるが、日本やアジア圏で若い女性層がミラーレス機を牽引したように、欧州でもターゲットを明確に出来れば納得してもらえることに確信を持っている
  • すでに色々フィードバックを受けていて、ヨーロッパではE-M1やE-M5などのプロ機を求めており、良い兆候になりつつある
  • ヨーロッパにおけるOM-Dビジネスは期待していて、E-M5の評判は良く、E-M1にも期待している
  • ミラーレス機デビューする方や、まったくカメラに知識のないユーザーに対してPENはベストカメラといえる
  • 2014年は、E-M1絡みの商品展開が活発になり、何本かのレンズ開発を予定している
  • E-M1のようなハイエンドモデルを集中的に開発することにより品質と評価が高まり、エントリークラスユーザーにも影響を与えていくと考えている
  • フルサイズ市場はまったく別の市場になるので、オリンパスとしてはフルサイズセンサービジネスには参入しなくない
  • センサーサイズが大きければ画質は素晴らしくなり、暗所の撮影も良好で、絞りの幅も楽しむことは出来るのは確かだが、マイクロフォーサーズ機は価格・使い勝手・携帯性・画質のバランスが良いカメラなのである
  • 事実、APS-Cカメラと比べて同等もしくはそれ以上の画質をすでに達成している
  • 将来的にフルサイズ市場との共存が可能だと思っている
  • 誰もがフルサイズに行くとは思わないし、APS-C ミラーレス機もAPS-C デジタル一眼レフも、マイクロフォーサーズ機と比べるとレンズはどうしても大きくなってしまう
  • フルサイズ機は本当に必要に思っているユーザーしか買わないし、多くのジャーナリストがE-M1は多くのユーザーカバーする機種だと言っているし、誰かが99%カバーしているとも言っていた

オリンパス OM-D E-M5の後継機については、「OLYMPUS Photo Festa 2013」で少し話も聞けて、ニュアンス的にE-M5後継機にも像面位相差AFは採用されているぽい感じです。逆にラインアップ的な差別化のためにPENには像面位相差AFは採用されない方向性のようです。

今回のインタビュー記事を見る限りオリンパスは、フルサイズ市場参入は考えていないようですね。以前からですが、今後もパナソニック GH3のようなムービー一眼はオリンパスからは登場しなさそうな感じです。