オリンパス 40-150mm F2.8 PROは、シャープネスだけでなく階調性も凄い
10月27日にUstreamでオリンパス ライブ " 写真家 斎藤巧一郎×オリンパスレンズ開発者』~M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROを支える技術~ " がライブ配信されましたが、興味深い話満載で、40-150mm F2.8 PROがここまでの光学性能を維持しつつ小型化を実現できたのは、大口径の非球面レンズ(EDAレンズ)を造る事が可能になったからだそうです。※Upadte : 第2部が配信されました。
- PROシリーズとして画質が良い事は当然
- 外に持ち出して持ったまま走り出し、そのまま手持ち撮影できる唯一無二の大口径望遠ズームレンズ
- 大口径の非球面レンズ(EDAレンズ)を造るのが昔は技術的に困難だったが、それが可能になりレンズの小型化に成功した
- 収差は " ゼロ " にするのは不可能で、どう残すのか、どう味付けするのか光学設計者の腕の見せ所
- シャープネスは凄いが、実は階調性がもの凄く、メリハリがあるのに影ディテールが良く映りZUIKO 150mm F2.0を思い出させる (ZEROコーティングの効果)
- 専用フィルター ZUIKO PRF-ZD72 PRO にもZEROコーティングが施されている
- OM-D E-M1を使う事で40-150mm F2.8 PROの光学性能を最大限引き出せるが、光学設計者としてはもっと良いボディが出てきて欲しい
- ボケ味も性能のひとつでボケの形からシミュレーションして作り込んでいて、設計段階で確認している
- すでに開発発表済みの300mmと7-14mmは、40-150mmと同じ思想で設計している
- 望遠は望遠、広角は広角の難しさがある
- 1.4x テンコンバーター MC-14は、40-150mmと300mm専用設計なので、テレコンが付いた状態が1つのレンズとして仕上げている
- 最短撮影距離 70cmはもうマクロレンズ並で、そこから長い距離にフォーカシングしてもスパ~ンとAFがキマる
- B0サイズ (1030 × 1456mm) でプリントアウトしても凄い解像感
- 1.4x テレコンバーター MC-14を使用した画像は、EXIF情報を見ない限り分からないと思う
- 開発期間は1年以上
- レンズを造る事は記憶を残すこと
約1時間46分と長めのオリンパスライブでしたか、色々興味深い話も聞けて少なくともマイクロフォーサーズ・ユーザーであれば楽しめる内容となっている印象です。専門的な話もされているのですが、写真家 斉藤氏が分かり易くコメントを引き出していたり、MTF曲線の解説もなかなか面白かったです。
ちなみに " 『写真家 斎藤巧一郎×オリンパスレンズ開発者』~M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROを支える技術~ " は第2回も予定されていて 2014年11月11日 19:00からUstreamでライブ配信が予定されています。