オリンパス 8mm F1.8 Fisheye PRO は、挑戦的で楽しい魚眼レンズ
オリンパス マレーシアのスタッフでありオリンパス伝道師でもあるロビン・ウォン氏が、自身のブログに " M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO " レビュー記事とサンプル画像を掲載しています。通常の単焦点レンズとは違う感覚で、それが挑戦的で(使いこなすのに)楽しさを覚えるレンズであると評価しています。ロビン氏的には、レンズのシャープネスとAF速度に不満があるようです。
- 以前オリンパス E-5使用時に ZUIKO DIGITAL ED 8mm F3.5 Fisheye を所有した事があったが、気に入っていたものの使い続ける必要性を見出すことが出来ず手放してしまった過去がある
- 技術的な進歩もあり光学性能を犠牲にする事なくF1.8を実現した魚眼レンズであるが、2週間以上このレンズを使用してみて、(魚眼レンズだけに)決して使い易いレンズではないという事である
- びっくりするほどのシャープネスはなく、最初は少しガッカリしたのだが、魚眼レンズという特殊なレンズである事を理解すれば、充分にシャープと言える
- レンズ先端から2.5cm先まで近づける超近接撮影が可能で、F1.8開放で撮影すると滑らかなバターのようなボケ味を楽しむことが可能であり、思わずクリーミーなボケ味を得られる超近接撮影をしたくなってしまう中毒性がある
- マクロレンズとしても使えそうと思う人がいるかもしれないが、あくまでも魚眼レンズとして取り扱う必要がある
- 正直に言うが、AF速度は、第1世代のM.ZUIKOレンズを除いた、最近の高速AFを実現しているM.ZUIKOレンズラインアップの中で一番AFは遅い
- グリップを装着せずノーマルな状態のOM-D E-M5 Mark IIに装着して撮影したが、サイズや重さのバランスも良く快適に撮影する事ができた
- 色収差はゼロに近く、コマ収差も充分制御されている
- フレアもかなり制御されていて、意図的にフレアが出現するように撮らないと出現しないレベル
- オリンパスのレンズとしては、AFが最速ではなく、最もシャープなレンズではないのだが、2週間撮影してみて、少しずつこのレンズが好きになり始めている
かなりざっくり抜き出してみました。あとフォーカスリングが採用されていない事をマイナスポイントとして挙げています。掲載されているサンプル画像の中に水中写真がありますが、これはロビン氏ではなく友人がOM-D E-M1にM.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PROを装着して撮影した画像とのこと。
冒頭でロビン氏自身 " 魚眼レンズ " は通常使用しないレンズで、今回の撮影自体も結構苦労した事も掲載されています。最初かなり単焦点レンズとしてのイメージで撮影に臨んだ事が伺える構成となっていて、2週間撮影している内にこの魚眼レンズの良さが認識できるようになってきた過程が伺えるレビュー記事に感じました。
ロビン氏はすでに M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO レビュー記事 も掲載済みですが、両レンズともまだレビュー記事を掲載する予定のようです。ちなみに今回もフル解像度のサンプル画像がダウンロード可能となっています。