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オリンパス 2019年下期「複数の戦略製品投入」を示唆

オリンパスが、2020年3月期 第1四半期決算を発表しました。まだ中国からベトナムへ行った生産拠点再編の影響があり思ったように新製品投入が難しい状況のようですが、下半期に複数の戦略製品を投入予定である事を明らかにしました。

オリンパス 映像事業

オリンパス 映像事業 実績

前年同期は中国からベトナム工場へ設備移管するにあてって計上した費用が発生していましたが、今期は費用が発生しておらず損益が改善していますが、売上高 102億、営業損益 -23億円となっています。個人的に気になったのが…

  • ミラーレス⼀眼の厳しい事業環境等に加え、⽣産拠点再編の影響により新製品の導⼊が出来ておらず減収

…の説明で、ベトナム工場がまだちゃんと稼働していないようにも感じる表現となっており、減収の理由として新製品を投入できなかった事を挙げていて「それ理由にする?」と思ってしまいました。

決算説明会プレゼンテーション PDF (ノート付き)にさらに詳細が掲載されていて…

  • 売上⾼:前年同期⽐27%減の102億円
  • 営業損益:23億円の営業損失
  • ミラーレス⼀眼の厳しい事業環境等に加え、⽣産拠点再編の影響により新製品の導⼊が出来ておらず減収
  • 前年同期に計上した⽣産拠点の再編に伴う費⽤約50億円が今期は発⽣していないこと、販管費の抑制等により今期は損益が改善
  • 今期前半は厳しい状況が続くが、下半期より複数の戦略製品を投⼊し引き続き販管費を適切にコントロールすることで、下期にブレークイーブンの達成を⽬指す

下半期に " 複数の戦略製品 " の投入を計画している事が確認できます。今のところ「OM-D E-M5 Mark III」の発表が期待されていますが、この他にも戦略的な新型カメラ&レンズ群の発表が期待できるのではないでしょうか。下半期に損益をカバーできるのかどうか注目です。

ちなみにオリンパスは、2019年10月12日に創立100周年を迎えます。現時点で質疑応答を含む音声データが公開されていないので、興味深い内容があればピックアップしようと思います。※Update : 音声データが公開されました。