オリンパス「新製品でトップラインを伸ばす」「スペシャリストに当社の付加価値を提示」
先日のオリンパス2020年3月期 第1四半期決算の続きで、音声データが公開され質疑応答の中で映像事業における今後の展開を語っており興味深い内容となっています。
オリンパスは、決算時に " 下半期より複数の戦略製品を投⼊ " を計画していて、営業損益 -23億円を下期にブレークイーブンを目指す事を明らかにしています。
2020年3月期 第1四半期 決算説明会 音声データ 0:16:50 あたりから
今期は売り上げを伸ばす計画になっているが、今後2Q以降新製品効果が出てくるということなのでしょうか?
- 2Q以降新商品効果によって " トップライン " を伸ばす
- 製造コスト削減ため深セン工場を閉鎖しベトナム工場に移管したが、このあたりは生産量が増えてくる事によってその効果が実現する事になる
- 1Qでは実現できていないが、その効果で売り上げを伸ばし全体の損益を改善できると考えている
市場が3ヶ月以上前に想定していた以上に厳しく、縮小していると思うが、その中で新製品効果で本当に売上を持ち上げる事は可能でしょうか?
- 当社の特長であるマイクロフォーサーズの浸透に注力する
- トータルシステムの小型形状の強みを活かして " スペシャリスト " に当社の付加価値を明確に提示する事に我々の考え方が達成できるものと考えている
カメラメーカーのすべての決算発表は終わっていませんが、キヤノン・ソニーそしてオリンパスの決算を見る限り差はありますが3社とも市場の縮小・景気の影響を受けている事が伺えます。下期にどのくらい魅力的な新製品を投入し、ユーザーの購買意欲を刺激してくれるのか注目です。
今のところオリンパスは夏の終わりから秋にかけて「OM-D E-M5 Mark III」の発表が有力視されていますが、今回 " 複数の戦略製品投入 " を明らかにしただけにオリンパスだからこそ提示できる新型カメラの登場に期待です。