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OMデジタル「M.ZUIKO 20mm F1.4 PRO」発表 OMシステム最初のレンズ

OMデジタルが、マイクロフォーサーズ 小型軽量コンセプトPROレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO」を正式発表しました。発売予定日は2021年12月10日(金)、希望小売価格は104,500円(税込)とのこと。

最初の「OMシステム」ブランド製品

20mmF1.4PRO

オリンパスは先日「OMシステム」ブランドの立ち上げを発表済みで今回の「M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO」はオリンパスのブランド名を廃し最初の「OMシステム」ブランドの製品になります。

M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO 基本スペック

20mmF1.4PRO
  • 焦点距離 : 20mm (35mm換算 40mm)
  • レンズ構成 : 10群11枚 (スーパーEDレンズ1枚、EDレンズ3枚、スーパーHRレンズ2枚、非球面レンズ2枚)
  • 防滴性能 / 防塵機構 : 保護等級1級 IPX1
  • フォーカシング方式 : ハイスピードイメージャAF (MSC)
  • 画角 : 57°
  • 最短撮影距離 : 25cm
  • 最大撮影倍率 : 0.11倍 (35mm換算 0.22倍)
  • 絞り羽枚数 : 9枚 (円形絞り)
  • 最大口径比 : F1.4
  • 最小口径比 : F16
  • フィルターサイズ : ⌀58mm
  • 最大径×全長 : ⌀63.4×61.7mm
  • 質量 : 247g (レンズキャップ、レンズリアキャップ、レンズフードを除く)

質量は270gながらもF1.4単焦点PROレンズでOMデジタルはプレスリリースで「小型軽量で高性能な単焦点レンズ」と表現しています。自然な遠近感が得られる35mm換算40mmの単焦点レンズで風景やポートレート、スナップなど幅広いシーンで多彩な撮影が可能であると掲載。

レンズ構成図

レンズ構成図

レンズ構成は、10群11枚 (スーパーEDレンズ1枚、EDレンズ3枚、スーパーHRレンズ2枚、非球面レンズ2枚)。周辺部までシャープな写りを実現している事をアピールしており、PROレンズらしくZERO コーティングを施し鏡枠内の内面反射抑制を最適化する事でゴースト・フレ アの発生を軽減し軽減しているとのこと。

ボケ味はF1.2シリーズ譲り

このF1.4単焦点レンズの上位モデルにF1.2シリーズがラインアップされていますが、F1.2シリーズのノウハウを生かしピント面からアウトフォーカス部にかけてにじむように溶けていく " 美しくにじむボケ " を実現している模様。優れた解像力と美しいボケを高いレベルで両立している事をプレスリリースに掲載しています。

MTF曲線 比較

MTF

焦点距離は5mm (35mm換算10mm) 違いますが、今回の「20mmF1.4PRO」と「25mmF1.2PRO」のMTF曲線を比較してみました。中央部はほぼ同じ感じで、周辺部を見てみると「20mmF1.4PRO」の方がコントラストとシャープネスが高い事が伺えます。

防塵・防滴・耐低温性能

OMデジタル カメラ&レンズの特長の1つに " 防塵防滴 " 性能がありますが、この「20mmF1.4PRO」も シーリングを各所に施し保護等級1級(IPX1)の優れた防滴性能を実現しているとのこと。カメラメーカーによっては " 防塵防滴に配慮した設計 " と注釈している製品があるだけにOMデジタル製品は気兼ねなく使い倒せるレンズに仕上がっています。

サンプル画像

公式サイトにサンプル画像6枚が掲載され仕上がり具合が確認可能となっています。使用カメラが「OM-D E-M5 Mark III」となっており小型軽量コンセプトをアピールしている印象。F1.8シリーズとF1.2シリーズの中間のサイズ・質量のレンズとなっています。

量販店売り出し価格(税込) ※希望小売価格104,500円(税込)

  • OMデジタル オンラインショップ … 83,600円
  • ヨドバシカメラ … 83,600円
  • マップカメラ … 75,240円
  • カメラのキタムラ … 75,240円
  • ビックカメラ … 83,600円

PROレンズですが価格はそれほど高くない印象。この「20mmF1.4PRO」が評判が良く計画通りに利益が出ればF1.4シリーズレンズがさらにラインアップされるかもしれません。