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OMデジタル「OM-1の被写体認識AFの秒間検出頻度は、15回から60回にアップしている」

OMデジタルが公式オンラインショップで「OM SYSTEM OM-1の中身に迫る ~開発者徹底フリートーク Vol.2高速性能AF&UI~」を掲載しました。その中で「OM-1」が搭載するAI被写体認識AFに関する興味深い発言をしているのでピックアップしてみました。

少しこの技術を深堀すると、今回のDeep Learning技術の進化のポイントとして、新型エンジンのTruePic XにDeep Learning専用の回路、ニューラルネットワーク回路を搭載いたしました。これによって検出の頻度が秒間15回から最大60回へ飛躍的にアップし、処理速度の面では3倍以上の高速化となります。処理速度が高速化すると、より合焦精度も上がります。その理由は、より近い過去の情報からAFできるため、合焦率も高まってくるからです。

「OM-1」は、ディープラーニング用の専用回路 " ニューラルネットワーク回路 " を搭載した新描画エンジン「TruePic X」を採用していますが、飛躍的に性能が向上している事が伺えます。

上記は公式の「OM-1」AI被写体認識AF動画ですが、スラロームのシーンでポールにAFが持って行かれる事なくピントは犬に追従し続けている事が確認できます。今回の記事でこのシーンはAI被写体認識AFで撮影するには非常に難しい環境とのこと。

今回の開発秘話記事ではAI被写体認識AFが S-AF/C-AF にも対応したとしていますが、それは静止画撮影の事で動画撮影において被写体認識AFを有効にするにはAF方式を " C-AF+TR " にする必要がある思います。

これ以降はデジカメライフ雑談。私のようなド素人がAI被写体認識AFを使って鳥を撮影したどうなるのか試してみました。

デジカメライフ雑談 : 動画における鳥認識AF

簡単な雑感を気まぐれで始めたブログ「DC Life 5」の方に掲載済みですが、やはり被写体認識AFは効果的だと感じました。2つ目と3つ目にシーンはカメラと鳥との間に植物(障害物)があり、それを通して撮影しているのですが、比較的安定して合焦してくれた印象。

ただし100%完璧ではなく、違うシーンでは間の葉や枝にピントが行ってしまった事も。この日は風が強く前後の障害物である葉や枝が強く揺れた事が原因かと。しかし被写体認識AFの合焦率が向上しており、あったら便利な機能である事は確かです。

野鳥

上記のスクリーンショットは、鳥認識AFが上手く動作しなかったシーン。手前の草が風で激しく動くシーンで流石に鳥認識AFは草の動きに翻弄されてしまい、AF固定で撮影しました。シーンに合せて臨機応変に被写体認識AFと通常のAFを使い分ける事を試し撮りで学びました。私はパナソニック「G9」から「OM-1」に切り替えたので、被写体認識AF精度だけでなくAFシステム自体の方式や仕上がり具合も重要だな~と実感。

各カメラメーカーが被写体認識AF精度の向上を目指し切磋琢磨していますが、何かしら判断基準が欲しいかも。例えばクルマの自動運転レベル0~5的な。