パナライカ9mmF1.7は、F値が明るくコンパクトでコスパも優れた超広角単焦点レンズ
ePHOTOzineが、パナソニックのマイクロフォーサーズ用 超広角単焦点レンズ「LEICA DG SUMMILUX 9mm / F1.7 ASPH. | H-X09」 レビューとサンプル画像を掲載しました。「パナライカ9mmF1.7」は、超広角でF値が明るい素敵な単焦点レンズに仕上がっており、コストパフォーマンスも優れていると評価しています。
LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH.の長所
- 素晴らしい中央部のシャープネス
- 低いレベルに制御した歪曲
- フレアはかなり良く制御している
- 低いレベルに制御した色収差(CA)
- 低いレベルに制御した周辺減光
- 近接撮影性能 ※35mm換算の最大撮影倍率でハーフマクロを実現
- 防塵防滴仕様 ※防塵防滴に配慮した構造
- 非常にお値打ち価格 ※希望小売価格 60,940円(税込)
LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH.の短所
- F4~F16にかけて周辺部のシャープネスは落ちていく
4つ星を獲得し " お勧めレンズ " に選出しています。「LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH.」は、超広角でF値が明るい素敵な単焦点レンズに仕上がっており、コスパも優れていると選出理由を挙げています。
評価・結論
地味ながらもF値が明るい超広角単焦点レンズに仕上がっており、このパナソニックの新しい提案は非常に強力な候補に成り得ると第一声。このレンズは広角域の被写体が理想的であるが、使い方に気を付ければ85mmがポートレートに理想的であるという考えに捉われないポートレート撮影にも対応できるだろうと解説。
(撮影)スタイルは変わってきており、シネマトグラフィやビデオグラフィは今や超広角の世界であるとし、旅行写真もコンパクトなレンズが求められ、F値が明るいレンズは夕方の光まで可能性を広げてくれるとこのレンズのコンセプトを説明しています。 天体写真、ストリートスナップ、建築物など全てが理想的な被写体となると評価。
「LEICA DG SUMMILUX 9mm F1.7 ASPH.」は、コンパクトでF値が明るい超広角レンズの要件を全て満たしているとのこと。実際に撮影してみると特に中央部が素晴らしいと評価。唯一の欠点は絞り込んだ時の周辺部のシャープネスで精彩を欠いていると指摘。このシャープネスの低さは近接撮影時がもっとも顕著で、通常の撮影距離ではそれほど問題にならない模様。
MTFチャート
- 中央部 … F1.7~F8まで素晴らしく、F11は非常に良好、その後 回折現象で鮮明さが失われるがそれでも尚F16は良好
- 周辺部 … F1.7~F2.8まで非常に良好、F4~F8まで良好、F11~F16はまずまず
色収差(CA)チャート ※出来得る限りカメラ内補正をオフにして測定
色収差は中央部も周辺部も非常に低い値であると評価。ただし例外的にF値開放時の周辺部は0.5pxぐらいのフリンジが出現する可能性があるとのこと。それでも素晴らしい結果で色収差が問題になる可能性は低いと判断しています。
歪曲
超広角レンズだけに樽型歪曲を予想していたが、かなり控え目な樽型歪曲 -0.95% しかなく、正に期待通りの見栄えに仕上がってると解説。
ボケ味
マイクロフォーサーズ用レンズだけに被写界深度が深く好みではなく、このレンズに期待する事ではないとしながらも、それほど煩わしくないとフォロー。
フレア耐性
ePHOTOzineがこれまでレビューしてきたパナソニック・レンズと同じ様にフレアを解消していると評価。マイルドなアーティファクトを出現させる事は可能であるが、一般的にこのレンズは非のうちどころなく動作するとのこと。※アーティファクト : レンズ設計的にゴーストやフレアなど人工的に発生してしまう光の現象といった感じでしょうか
周辺減光
周辺減光も良く制御されており、F値開放時に見受けられるが過度な周辺減光ではないと解説しています。