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パナソニックが、世界最高感度のハイパースペクトルイメージング技術を開発した事を発表

パナソニックが、世界最高感度のハイパースペクトルイメージング技術を開発した事を発表しました。

パナソニック ホールディングス株式会社は、世界最高感度でハイパースペクトル画像を撮影する技術を、医療や宇宙探索の分野で活用が進む圧縮センシング技術を用いて開発しました。本技術により、肉眼では判別できないわずかな色の違いを、従来のカラーカメラと同様の操作性で識別できるようになり、画像分析・認識の精度向上が可能になります。こうしたハイパースペクトル画像撮影を実証した世界初の研究成果として、ベルギーの研究機関であるimecとの連名で英国科学雑誌「Nature Photonics」のオンライン版に2023年1月23日に掲載されました。※プレスリリースより

基本的に " 産業用途 " で世界最高感度でハイパースペクトル画像を撮影する技術とのこと。白色系錠剤の判別だったり、生鮮食品の検査、塗装ムラの検査などの活用を例に挙げています。

高感度

上記はプレスリリースに掲載されている画像で、(a)がパナソニックが開発した世界最高感度のハイパースペクトルイメージング技術画像で、(b)が従来品による画像となっており、高感度性能の違いが確認できます。従来比で約10倍の世界最高の感度で撮影可能とのこと。

ハイパースペクトル画像は低い感度に起因した低いフレームレートが課題だったそうで、世界最高度で撮影可能なために30fpsを超える高フレームレートでハイパースペクトル画像が撮影可能になった事をアピール。高感度性能だけでなく、ソフトウェア上で色分離を独自のアルゴリズムで高速化した事も貢献している模様です。

基本的にB2Bに向けた技術ですが、将来的に改良されこの技術がB2C分野に降りてくる事はあるのでしょうか。