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パナソニック LUMIX G9II vs G9 スペックや外観などを比較

パナソニック「LUMIX G9II | DC-G9M2」が発表されたので初代「G9」とスペックや外観などを比較してみました。※画像はマウント周りで合せていますが、厳密ではなくざっくりとサイズ感が分かる比較画像となっています。

G9II

サイズ(WxHxD) / 質量(バッテリー・メモリーカード含む)

  • G9II … 134.3 x 102.3 x 90.1mm / 658g
  • G9 … 136.9 x 97.3 x 91.6 mm / 658g

上記の前面比較画像はマウント周りで上下を合せているので、底面で揃えるともう少し高さの差が出ると思います。基本的にサイズ感は大体同じ感じで質量も同じ658gとなっています。「G9II」はLマウント Sシリーズ立ち上げ以降のデザイン言語が採用されている事が分かります。肩部分のラインで印象変わってきますよね。初代「G9」は画像で見るとLUMIXロゴの主張が強いんですよね。

G9II

背面を比べて見ると、ファインダーアイピースの形状が異なる事が分かります。初代「G9」は親指周辺にコントロール類を集約していましたが、今回の「G9II」はゆったりシンプルな感じに。個人的に初代「G9」のジョイスティックの配置は少し遠く感じましたが、「α9II」のジョイスティックの実際の距離感が気になるところ。

G9II

上面を比べると「G9II」はサブモニタが省かれた事が確認できます。モードダイヤルが右側に配置され、モードダイヤルに新たに " S&Q " が追加され、モードダイヤル経由でスローやクイックモーション撮影が手軽に行えるようになりました。WBボタン、ISOボタン、露出補正ボタンの3連ボタンは健在。

RECボタンが今風の感じに変更。あとはグリップのフィーリングがどのくらい向上しているのか興味津々です。右下にあるダイヤルなんですが、初代「G9」の右下ダイヤルのフィーリングは好きではなかったので、ここ良くなっていると良いな~と。

イメージセンサー(有効画素数)

  • G9II … 2521万画素 Live MOSセンサー
  • G9 … 2033万画素 Live MOSセンサー

AFシステム

  • G9II … 像面位相差AF+コントラストAF(DFD)
  • G9 … コントラストAF(DFD)

AFポイント

  • G9II … 像面位相差AF 779点、コントラストAF 315点
  • G9 … 225点

「G9II」は画素数が2500万画素になり、ついにパナソニックのマイクロフォーサーズ機に " 像面位相差AF " が採用されました。像面位相差AF採用は「G9II」の大きなポイントの1つではないでしょうか。「G9II」と「GH6」は同じ画素数のイメージセンサーを搭載しており、将来的に「GHシリーズ」に像面位相差AFが採用されるのかどうか気になるところ。「GH6」のマイナーチェンジ版もしくは派生機の可能性はあるのでしょうか。「GH7」が登場するまでお預けは厳しいですよね。

「G9II」のAF性能が「OM SYSTEM OM-1」と比較してどのくらいの性能を発揮しているのか気になるところ。

被写体認識AF

  • G9II … 瞳認識・顔認識・体認識、動物(鳥・イヌ科・ネコ科)、クルマ・バイク
  • G9 … 顔瞳認識・人体認識、動物認識(イヌ科・ネコ科)

被写体認識AFも最新世代と同じレベルに引き上げている事が確認できます。個人的に被写体認識AFは、性能や使い勝手においてOMデジタルよりパナソニックの方が好みかも。

シャッタースピード

  • G9II … メカシャッター 60~1/8,000秒、電子シャッター 60~1/32,000秒
  • G9 … メカシャッター 60~1/8,000秒、電子シャッター 1~1/32,000秒

高速連写(AFC時)

  • G9II … 10コマ/秒(メカシャッター)、60コマ/秒(電子シャッター)
  • G9 … 9コマ/秒(メカシャッター)、20コマ/秒(電子シャッター)

特に電子シャッターにおける高速連写は、3倍性能向上しています。「G9II」は初代機に引き続きスチルコンセプトのミラーレス機の印象だけに連写性能や手ブレ補正性能も引き上げてきのは好印象。ちなみにプリ連写性能も大幅に進化しています。

LEICAモノクローム

LEICAモノクローム

  • G9II … 〇
  • G9 … X

パナソニックはリッチなモノクロモード「Lモノクローム」「LモノクロームD」「Lモノクローム」を搭載していますが、今回新たに「LEICAモノクローム」を搭載し個人的に注目しています。ライカの絵作り思想をL² Technology協業の中で学び取り入れ再現した「LEICAモノクローム」は、ハイライトが明るく、より硬調でダイナミックな印象のモノクロ表現で、深い黒と白のコントラストが特徴とのこと。

背面モニタ

  • G9II … 3.0型 184万ドット
  • G9 … 3.0型 104万ドット

手ブレ補正

  • G9II … 8段分効果
  • G9 … 6.5段分効果

両機は " Dual I.S. 2 " に対応していますが、「G9II」は手ブレ補正性能を引き上げており、同時発表した「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 II ASPH. POWER O.I.S. 」と「LEICA DG VARIO-ELMARIT 35-100mm F2.8 POWER O.I.S.」との相性が良い機種と言えるかもしれません。

動画

  • G9II … 5.7K60p / シネマ4K120p / 4K120p / FHD240p
  • G9 … 4K30p / FHD180p

動画フォーマット

  • G9II … MP4/ MOV / ProRes
  • G9 … MP4 / AVCHD / AVCHD Progressive

Log撮影

  • G9II … V-Log / V-Gamut
  • G9 … V-Log L

HDMI

  • G9II … Type-A
  • G9 … Type-A

動画性能に関しては、細かく見ていくと1ページじゃ終わらないので表面的なところをざくっと比較すると上記のようになります。基本的に「G9II」の動画性能は「GH6」と同じ世代のマイクロフォーサーズ機に感じます。もちろん動画における拡張性や連続撮影時間などは差別化されており「GH6」の方が上です。

EVF

  • G9II … 0.5型 368万ドット ファインダー倍率1.6倍(35mm換算0.8倍)
  • G9 … 0.5型 368万ドット ファインダー倍率1.66倍(35mm換算0.83倍)

初代「G9」のEVFは当時大きくて見易い印象でしたが歪曲が弱点でした。今回の「G9II」はそれを解消しているのかどうか気になるところ。解像度は368万ドットと据え置きですが、フレームレートがどうなっているのか興味津々。時間がなくてそこまで調べる事が出来ませんでした…^^;

ハイレゾショット

  • G9II … 1億画素 (手持ちハイレゾショットに対応)
  • G9 … 8000万画素

マイクロフォーサーズ機でハイレゾショットと言えばOMデジタルのカメラを連想してしまいますが、「G9II」は手持ちハイレゾショットに対応。しかも2500万画素センサーを搭載しているだけあって、1億画素相当の静止画が撮影可能となっています。※「OM SYSTEM OM-1」のハイレゾショットは8000万画素、手持ちハイレゾショットは5000万画素相当

何気にパナ機のハイレゾショット良いんですよ。

ジョイスティック

  • G9II … 8方向
  • G9 … 4方向

初代「G9」のジョイスティックは斜め移動が出来なくて、何気にストレスが溜まる箇所だったのですが、「G9II」では8方向移動に対応しており好印象。

USB給電・充電

  • G9II … 対応
  • G9 … USB Power Delivery対応

シャッター耐久回数

  • G9II … 20万回
  • G9 … 20万回

両機は防塵防滴耐低温仕様ですが、初代「G9」使用していた時に雨で動作不能になった事があり、「G9II」の耐久性が向上している事に期待しています。他にもまだまだ静止画・動画撮影時のバッテリーライフなどありますが、すべてを書くと永遠に終わらないので今回はこの辺で終わりさせてください。最後までお付き合いいただきありがとうございました。