リコーが、CP+2015 田中希美男氏セミナー PENTAX一眼レフとGRの未来 動画を公開
リコーイメージング(pentaxplus)が、CP+ 2015 リコーブースで開催された " 田中希美男氏セミナー 【PENTAX一眼レフとGRの未来】 ~写真家田中希美男 × リコーイメージング北沢利之 スペシャル対談~ " をYou Tubeに公開しています。2月12日に撮影された映像となります。
PENTAXレンズ交換式一眼レフカメラについて
- 写真を撮る道具として完成度が求められていて、高画質を得るのは当然として操作性・クリップ性は欠かしていはいけないと思っている
- 流行に左右されず、長く使えるカメラを目指したい
- 一眼レフのこだわりは、光学ファインダーは撮影に集中でき、見たものそのまま見え、位相差AFの方が精度・スピードにおいてまだ優位性があると考えている
- フルサイズを投入することにより、3マウント4ラインになり、交換レンズを展開するのは厳しいが、交換レンズは重要
最新技術の展示について
- 明瞭強調
- 超解像 (開発発表)
- 肌質感 (開発発表)
- エアロ・ブライトコーティング II
- デジタルカメラユーティリティー 5
- 明瞭強調は、発表されたばかりの K-S2 に採用されていて、それぞれ空間周波数に強調をかけて、その複数の画を1枚の画にアウトプットする技術
- コントラストが高くなったり、解像感があったり、立体感が出たり、陰影の変化が出るメリットがある (わずかな差のデリケートな処理で、クリア感が出る)
- 超解像は、手振れ補正を利用した解像向上技術で、1画素ずつ4回ズラして撮影し RGBG 4つの情報を得て4枚の画像を合成し、擬似的なFoveonセンサーな働きをするので画素数は増えないが、解像感としては1.5~2倍あるように感じる
- 超解像とローパスセレクターを同時に動作可能かどうかは答えられない
- フルサイズ機に採用できるように開発をがんばる
- 手持ち撮影は厳しい 動体も厳しい
GRの未来について
- GRに超解像採用は厳しい
- GRは、" 高画質・携帯性・スピード・持つ喜び " 4つのコンセプトがある
- 単焦点レンズのラインアップ、フルサイズ、ズームレンズの要望があり、その意見を尊重しながら開発していくのが大前提
- 少ないがGRミラーレスの要望もある
- 田中氏フルサイズを強調
フルサイズ判一眼レフカメラの未来について
- 田中氏「詳細は4行だけ、会場には訳の分からないモックアップが置いてあるだけで、さっぱり分からない」と北沢氏をけん制
- フルサイズ開発は、ひとえにお客様の要望 Kマウントでステップアウトに帰着
- ミラーレス化の議論もあったが、システムの変更を余儀なくされるので、互換性・継続性・安心感を優先した
- ボディサイズは、他社のフルサイズ機とほぼ同じ
- 「背が高しでしょ」と田中氏の問いに「世界初の機能が(超解像を含めて)複数散りばめているので、多少背が高く見えているのかもしれない」「会場のお客様からは " ずいぶん小さいですね " と言われた」と北沢氏 「それはないでしょ!67と比べたんじゃないですか?」と突っ込む田中氏
- 田中氏「手振れ補正機構入ってるでしょ?」 北沢氏「私の口から言えない カンベンしてください」
- 田中氏「背面モニタは動くんですよね? 北沢氏「どうでしょうかね…動きそうなエリアになってますね」「バリアングル式かティルト式か答えると怒られちゃう」と北沢氏
- 田中氏「スロットはダブルスロット?」 北沢氏「どうですかね」
- 価格は他社の同じクラスのフルサイズ機と大きくは違わないと思う
- フルサイズセンサーは、高解像タイプ
- DAレンズの一部はフルサイズをカバーする可能性がある
- 単焦点レンズも計画している
- フィルム時代のレンズは、基本使えるが一部のレンズでは収差などが強調されるかもしれない
- 田中氏「背面モニタは外して液晶モニタで撮れるようにしているとか?」 北沢氏「ありがとうございます…w 良いアイディアですね♪」
- 田中氏「だいたい画素数は4000万画素いくかいないかぐらいで、手振れ補正入ってる、超解像入ってる、他メーカーのフルサイズ機には入っていない機能がいくつか入っている、背面液晶モニタはひょっとしたら外れるかもしれない…というような事で今日の話はこの辺で」
かなり興味深い話をされていて、49:10と長めのセミナーですが最後まで飽きずに聞けると思います。自分はこのセミナーの時間、オリンパスブースで OM-D E-M5 Mark II をタッチ&トライしていて参加できなったので、今回公開されて良かったです。