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リコーイメージング 去年も赤字だった事が明らかに

官報決算データベースが、リコーイメージングの第11期決算公告を掲載しました。2022年3月31日 (2021年4月~2022年3月) の実績は、赤字を縮小したのですが黒字には届かなかった事が伺えます。

2022年03月31日 (2021年4月~2022年3月)

  • 純利益 : ▲3億9600万円 (赤字縮小)
  • 利益剰余金 : ▲111億6000万円 (赤字拡大)
  • 総資産 : 57億6100万円 (▲1.67%)

純利益が-3億9600万円で利益余剰金が-111億6000万円。利益余剰金がマイナスになっているという事は一般的に業績が悪い事を示唆しており、会社の余剰金を取り崩している事になります。

リコーイメージング ここ数年の実績

  • 2022年3月31日 … 純利益 ▲3億9600万円 / 利益剰余金 ▲111億6000万円
  • 2021年3月31日 … 純利益 ▲11億3000万円 / 利益剰余金 ▲107億6300万円
  • 2020年3月31日 … 純利益 ▲6億3700万円 / 利益剰余金 ▲96億3300万円
  • 2019年3月31日 … 純利益 3600万円 / 利益剰余金 ▲89億9500万円
  • 2018年3月31日 … 純利益 ▲5億8700万円 / 利益剰余金 ▲90億3200万円

ここ5年間でその年のリコーイメージングの純利益が黒字だったのは2019年3月31日 (2018年4月~2019年3月) の一度のみ。それ以降は、利益余剰金のマイナスが増えている事が確認できます。2年前はコロナの影響を大きく受けた年で、前年度は回復基調で黒字のカメラメーカーが多かったのですが、リコーイメージングはわずかに届かなかった模様…。

今年のリコーイメージングは、国内における販売形態の変更、クラファンの利用、顧客との密接な関係の構築など新たな事業体制に踏み出しており、7月31日には「PENTAXクラブハウス」がオープンします。オープン記念となるオンラインイベントも開催予定で2022年後半のリコーイメージングの動きに注目です。

少し話は変わります。官報決算データベースでOMデジタルの実績も確認可能なのですが、OMデジタル1年目は31億6300万円の赤字となっており、前年度の実績も気になるところ…。こちらもデータが反映され次第ピックアップしてみようと思います。