シグマ山木社長「ミラ―レス専用設計 70mmマクロの予定は現時点ではない」
昨夜シグマが、ミラーレス専用設計 マクロレンズ「SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art」を発表しました。新製品発表オンラインイベント後に山木社長がTwitterでユーザーのミラーレス専用70mmマクロレンズの要望に対して、現時点で予定はなく現行品を継続していく事を明らかに。
現時点では予定ありません。現在の70mmマクロもまだ新しい設計で十二分にミラーレスで使える機能と性能を持っていると考えています。しばらくは現行製品を継続する予定です。
— Kazuto Yamaki (@KazutoYamaki) September 30, 2020
70mmマクロは現行製品を継続
- 現時点で予定なし
- 70mmマクロはまだ設計が新しく、十二分にミラーレス機で使える機能と性能がある
- しばらくは現行製品を継続する予定
山木社長がこのポイントをはっきりしてくれたので、「105mm F2.8 DG DN MACRO」に興味があるのだけど「70mm F2.8 DG DN MACRO 」も計画しているのだろうか?と思っていたLマウント/Eマウント ユーザーさんは躊躇なく新マクロレンズを購入出来るのではないでしょうか。新製品発表オンラインイベント内で明らかにしていましたが、COVID-19の影響でマイクロレンズの需要の高まりがある模様。
「SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art」の発表
英語版は収録済みの映像を公開し、今回も日本語版はLIVE配信でしたが、配信済みの映像はアーカイブとして閲覧可能となっています。
「SIGMA 105mm F2.8 DG DN MACRO | Art」は最高レベルのマクロレンズを目指し…
- 最高レベルの光学性能を追求
- 前ボケ、後ボケの美しさの追求
- 安定感の高い構造で、いかなる姿勢でも性能を維持
- フォーカス移動量を十分に確保し、ピントの微調整を可能に
上記の4項目に注力し開発したとのこと。
一眼レフ用の「105mm F2.8 EX DG OS HSH」をMTF曲線で比較し、新レンズの曲線はかなり上がっており、この9年間の技術革新により性能が上がり素晴らしいモノとなったと山木社長はプレゼンしています。
「70mmカミソリマクロ」ともMTF曲線を比較。「105mm F2.8 DG DN MACRO」は、ほぼ同じ性能を実現しているとのこと。周辺の方は、逆に新レンズ「105mmマクロ」の上がっているそうです。現在市場で売られているマクロレンズとしては、最高性能を実現していると山木社長と語っています。
レンズ構成図を一眼レフ用の「105mm F2.8 EX DG OS HSH」と比較。今回は1つ大きなレンズグループが動くシンプルなフォーカス機構し色収差を抑制する事に注力したマクロレンズの模様。マクロレンズとしての性能を第一で開発した事も明らかに。ただし " AF速度 " は、正直いって犠牲になっており、爆速というようなAFスピードにはなっていない事も説明。ただし超音波モーターを採用する事により可能な限りAFスピードを上げているとのこと。メリットとデメリットを分かった上で使って欲しい思いを語っています。
オンラインイベントでどのようなマクロレンズに仕上がっているのか上記以外にも詳細を語っているので興味のある方は見る事をお勧めします。良いレンズを造れているのは設計者だけでなく、工場のメンバーが難しい事に挑戦してくれるからこそ実現しているので、その辺も思いを馳せて使っていただけると大変うれしいと会社が一丸となってレンズ1本1本を開発・生産している事も伝わってくる内容に。
「105mm F2.8 DG DN MACRO」の発売日は、2020年10月23日(金)。希望小売価格は、95,000円+税となっています。対応マウントは、これまで通り Lマウント / Eマウント とのこと。
RFマウント / Zマウント / Xマウントは…
終盤はお約束になりつつあるユーザーの質問や要望に山木社長が直接答えるコーナー。今回も「Xマウント、Zマウント、RFマウントを是非よろしくお願いします」という多くの声が寄せられていますとスタッフから振られ山木社長は…
- それをここで言うかね(苦笑い)…私が答え難い質問を(苦笑い)…
- 現状はこの「Lマウント」と「Eマウント」に注力しますけれど、皆様のお声は届いております
- え~…ん~…(苦笑い)…まあ~検討はしたいと思います(苦笑い)
…とコメントしています。前回のオンラインイベントでも「現状はLマウントとEマウントに注力していくのが当社の方針」と語っていた通り、すぐには登場しなさそうな印象。あと山木社長が今回のイベント着ているレンズ構成図Tシャツは、販売を検討する事も示唆しています。