シグマ「35mm F2 DG DN」は、理想にかなり近いレンズ
ePHOTOzineが、シグマ Iシリーズ「35mm F2 DG DN | Contemporary」レビューとサンプル画像を掲載しました。ハンドリングにおいて要望はあるものの、理想にかなり近いレンズで卓越した性能を発揮するレンズに仕上がっていると評価。撮影に使用した「35mm F2 DG DN」はEマウント用で、使用カメラはソニー「α7R III」となっています。
35mm F2 DG DNの長所
- 卓越したシャープネス
- 中央部分の色収差の低さ
- 素晴らしいフレア耐性
- 構造すべてが金属素材
- 気持ち良いボケ味
- 3年保証 ※英国
- 防塵防滴仕様 ※簡易防塵防滴
35mm F2 DG DNの短所
- 周辺部の色収差(CA)は明らか
- マグネット式メタルキャップは注意が必要
- 絞りリングにロック機構がない
- DeClick(デクリック)機能に対応していない
- フィルター径が、Iシリーズで統一されていない
- 被写界深度目盛なし
4.5星を獲得し " かなりお勧めレンズ " に選出しています。シグマ「35mm F2 DG DN」は、いくつか使い勝手における小さい問題を抱えているものの、卓越した性能を発揮するレンズに仕上がっていると選出理由を挙げています。
レビューの冒頭で本当に強力なパフォーマンスを実現した素晴らしい(美しい)レンズに仕上がっているのは間違いないと断言。ePHOTOzine的は、被写界深度目盛を入れ、絞りリングはロック可能で、DeClick(デクリック)機能に対応し、Iシリーズレンズ群のフィルター径を統一する事であらゆる面で素晴らしいレンズになると論じています。
「35mm F2 DG DN」は理想にかなり近いレンズで、オールメタル構造で(必要に応じてカメラ内補正がONになるが)光学性能は見事であり、かなりお勧めレンズに選出する事に少しも躊躇する事はないと結論付けています。
MTFチャートを掲載していて…
- 中央部 … F2~F4まで素晴らしく、F5.6~F8が卓越し、F11~F16が素晴らしく、F22でも非常に良好
- 周辺部 … F2~F2.8が非常に良好、F4が素晴らしく、F5.6~F8が卓越し、F11が素晴らしく、F16が非常に良好、F22でソフト描写になるがまあまあ良い
シャープネスに関してまったく不満はなく、周辺部F22はソフト描写になるものの一般的に優れた結果で、F22を使用しても非常に満足がいく撮影結果を得る事ができると絶賛しています。実際に記載されているMFTチャートを見ると、ピークはF4~F8あたりと言った感じでしょうか。
色収差(CA)チャートも掲載しており、カメラ内補正をオフにして測定したものの中心部の色収差は、ほとんど見当たらないとのこと。周辺部は、明るい空を背景に枝を撮ったりするなど厳しいシーンではカラー・フリンジが見受けられると掲載しています。ただしカメラ内補正をオンにするか画像編集ソフトで補正可能なレベルとのこと。
カメラ内補正がオフの時に歪曲は、-2.16% 樽型歪曲が存在し、周辺部に直線が掛かると歪曲の存在がはっきり分かる模様。多くのユーザーは問題にしないと思うが、カメラ内補正や画像編集ソフトで補正可能であるとしています。ボケ味は非常に心地良く、フレア耐性も高く、開放時の周辺減光(F2 -2.3stop)は大きいとしながらも絞れば妥当なレベルになると掲載。この周辺減光もカメラ内補正をオンにするか画像編集ソフトで補正可能としています。