シグマ Foveonフルサイズセンサー A/Dコンバーターや電源系の回路の開発が必要な模様
シグマが、CP+2021 オンラインイベント「シグバラ」でFoveonフルサイズセンサーに関する追加情報を山木社長と商品企画マネージャー 畳家久志氏が伝えています。
まず先日行った「Foveonフルサイズセンサー」開発白紙発表についてなのですが、1年前に延期を発表した時よりも開発状況が後退した訳ではなく、今回発表した内容は以前と変わってないそうです。要は契約関係などが片付いたので再度発表したとのこと。
新たに分かったFoveonフルサイズセンサーの状況 ※1:33:55あたり
- 米国Foveonの画素自体は素晴らしい
- 米国Foveonの電源系回路のノウハウがあまり蓄積されていなかった
- エンジニアと検討後 センサー開発のコントロールを本社主導にする事にした
- 必要な部分、画素は米国、A/Dコンバーターは最新のテクノロジーを持っているところ、電源は電源でノイズが少ない効率が良いところでやるなど、本社主導でコントロールする方針に
1年前に延期した時に当時開発していた「Foveonフルサイズセンサー」を量産するしないか決断に迫られ、量産を取り止めて延期の発表したそうです。「今は高画素なベイヤーセンサーなどが色々発展しており、現代的に意味のあるX3センサーを特徴を活かしたセンサーを模索しなければならない。」「本社が中心となって研究開発をしている。」「まだボディの開発は始まっておらず、すぐにカメラが発売できる状況ではありませんが、皆様のご期待は充分理解しており、エンジニアと共に頑張ってまいりたいと思っています。」と山木社長。
Lマウント版 sd Quattro H の計画はない ※1:22:32あたり
- 現時点でその計画はない
- 単純にマウント部だけ換えるわけにはいかない
- システムすべてを入れ換えなければならず、新製品開発と同じになってしまう
- 古いセンサーでやるよりは、今の時代に合ったモノでやるべき
- きちっとした新製品を造るべきと考えている
やるのであれば新開発したX3センサーで新製品を造るべきであるとシグマの意思を感じるコメントに。畳家氏が技術的な話をしており、「sd Quattro / Quattro H」の描画エンジンやチップなど全体的に古い世代で、「fp」はベイヤーセンサー前提で開発しているので対応は出来ない模様。対応させるには、完全に1機種分の開発費用が掛かってしまうそうです。