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シグマ「18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary」発表 他マウント前向きに検討

シグマが、ミラーレス専用設計 APS-C 小型軽量コンセプト 標準ズームレンズ「18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary」を発表しました。オンラインイベントのまとめ記事になります。

 

超小型軽量コンセプトレンズ : Eマウント外径寸法にピッタリ合うレンズ

スリムなレンズ
サイズ

超小型軽量 F2.8通し 標準ズームレンズを開発するにあたり開発陣は、Eマウント外径内にレンズの最大径をおさめる事を目標にしたとのこと。

  • 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM … φ83.5x91.8mm 565g
  • 18-50mm F2.8 DC DN … φ65.4x74.5mm 290g

一眼レフ用「17-50mm F2.8 EX DC OS HSM」と比べると今回の「18-50mm F2.8 DC DN」の外径と全長は20%ぐらい小さくなっており、質量も50%ぐらい軽量化を実現しており山木社長は小型軽量になっている事を特長の1つとして挙げています。

 

ここまでコンパクトに仕上げる事ができた理由とは?

小型感
  • 手ブレ補正機構が搭載されていない
  • ワイド端の焦点距離の違い
  • ミラーレス用レンズだけにフランジバックが短い

開発陣の努力を称えながらながも手ブレ補正機構(OS)を非搭載、ワイド端の焦点距離の違いが小型化に寄与しており、ミラーレス用レンズはフランジバックが短く、ワイド側とくに広角系のレンズはぐっと小さくする事できると解説。

 

ソニー「Eマウント APS-C」だでなくシグマ「fp」シリーズとの組み合わせも提案

fp

プレゼンの流れを見る限り小型なソニー Eマウント APS-C カメラを前提に開発した事が伺えますが、山木社長はLマウント フルサイズミラーレス機「fp」シリーズとの組み合わせも提案。特に「fp L」は6100万画素センサーを搭載しているでクロップされても2600万画素相当の解像度が得る事できると主張しています。問題なく作品作りが出来るとのこと。

 

レンズ構成 : 光学性能に妥協なし

レンズ構成

いくら小型軽量コンセプトと言えどもシグマとして光学性能は妥協できないと、非球面レンズ3枚、SLDガラス1枚を採用している事を明らかに。非常にコンパクトだが高い光学性能を実現する設計を行っていると語っています。※レンズ構成枚数 : 10群13枚

 

MTFチャート : 小型軽量コンセプトだがシグマ品質の光学性能

MTF

山木社長は「18-50mm F2.8 DC DN」は特にワイドの周辺側の光学性能を改善していると解説。実際に上記のMTFチャートでワイド端のチャートを見比べてみると「18-50mm F2.8 DC DN」の周辺部の光学性能が向上している事が確認できます。量産品質にも触れていて、シグマには設計性能に近いカタチで安定した量産力がある事をアピール。「安心してお客様に当社の製品を自信を持ってお届けできる体制になっていると考えている」「小型軽量だけれども光学性能は安心して使っていただける。」と山木社長。

 

撮影最短距離 12.1cm

最短撮影距離

特長の1つとして " 最短撮影距離 12.1cm " とかなり寄れる事をアピール。ワーキングディスタンス的にレンズ前面と被写体との距離がかなり短い事をアピール。マクロ撮影的な使い方も提案しています。35mm換算でハーフマクロ以上に接写出来るとのこと。

 

ゴーストは設計段階から潰していく

ゴースト

ゴーストを低減するチーム「ゴースト・バスターズ」は今回も活躍しているとのこと。シミュレーションする事により設計段階でゴースト発生箇所を潰し、次は試作品で実際に撮影を行い想定していなかったゴーストや想定以上に発生したゴーストをチェックして仕上げていくとのこと。

 

小型軽量レンズでも剛性感を保持している

剛性感

小型軽量レンズになるとビルドクオリティ・剛性感が失われる事あるが、シグマとして「18-50mm F2.8 DC DN」はTSCという特殊で剛性力が高いエンジニアリング・プラスチックを使用しているそうです。欧米の顧客は剛性感を求める傾向がある事も明らかに。「決して小型軽量のチープなレンズを作ったつもりはない」と山木社長。※TSC : アルミニウムに近い熱収縮率を持つポリカーボネート

 

AFユニット / ジンバル

AF

追従性を含めAFも非常に重要と考えており、今回開発したAFユニットは非常に高速なAF性能を実現しているとのこと。「18-50mm F2.8 DC DN」は小型軽量F2.8通しの標準ズームなので動画に最適であると考えていると提案。

 

10月29日(金)発売予定・希望小売価格73,150円(税込)

発売日と価格
  • 発売予定日 … 10月29日(金)
  • 希望小売価格 … 73,150円(税込)

「シグマとしてより多くの方に日常使いしてもらいたい大口径標準ズームレンズとして開発した「18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary」をよろしくお願いします」と山木社長。

 

Q&Aコーナー : Xマウント / Zマウント / RFマウント用の発売は予定しているのか?

  • このレンズに限った話ではなく、当社はLマウントとEマウントに集中している
  • 日に日にお客様から他マウント展開の声はいただいており、その事は重々理解している
  • レンズメーカーとして出来るだけ多くのマウントをサポートする事は私達のミッション
  • 出来るだけ多くのお客様にお届けしたいと考えている
  • これまでやる事が非常に多くプライオリティ(優先順位)を付けなければいけなかった
  • これから当社としてお客様に何が出来るのか考えながら、それぞれのカメラシステムが魅力的なるような製品展開をしていきたいと考えている
  • 今のところ具体的な計画はないが、お客様の声に耳を傾けながら前向きに検討していきたい

これまでの同じ様な内容ですが、徐々に他マウントを検討する余裕が出てきたのかな~という印象に感じましたが、どうでしょう。