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シグマ山木社長「開発中のX3 Foveonセンサーは第2段階」「性能確認後 最終的な試作段階に」

米国シグマの山木社長インタビュー動画は国内外で大きな話題となりました。昨夜の新製品発表オンラインイベントで山木社長が開発中のX3 Foveonセンサーに触れ追加訂正というか正確な開発状況・開発段階を伝えています。

42:16あたりから開発中の「X3 Foveonセンサー」について語っているのですが、シグマはFoveonセンサー開発に当たって3つ開発段階を儲けており…

  • ステージ1 … 新しい3層構造について設計シミュレーションを重ね、狙い通りに機能できるか確認を行う
  • ステージ2 … 実際にイメージセンサーの性能特性を検証できるよう、製品仕様と同一の画素サイズで総画素数を減らした小サイズのイメージセンサーによって試作評価を行う
  • ステージ3 … 最終的にフルサイズのイメージセンサーで、ADコンバーター等も含めた量産仕様で試作評価を行う

上記は以前のプレスリリースで明らかにしている3つの開発段階でこれを踏まえて今回の山木社長が何を語ったのか見てきましょう。

まだ最終段階の試作品(プロトタイプ)ではなく、第2段階の試作品になる

「X3 Foveonセンサー」の開発状況は第2段階のステージでこれから第2段階の試作品が出来る予定になっています。今のところこの試作品が年内に出来る予定です。第2ステージの試作品がきっちり機能する事が分かったらいよいよ最終的な試作の段階に入るというのが今後の予定となっています。

しかし半導体業界は今忙しくて、試作の製造がやや遅れていると聞いています。何とか早く開発をして次のステージに向けた段階で、極力早い段階で当社の進捗状況についてご報告したいと思います。

現時点で第2段階で年内に第2段階の試作品が完成し、性能が確認出来れば第3段階に移行し量産仕様で試作評価を行う感じでしょうか。山木社長は「X3 Foveonセンサー」開発の進捗状況を段階的に告知する方向である事も語っており、タイミング的にCP+2023あたりで「X3 Foveonセンサー」の開発状況が聞けるかもしれません。

Lマウント Foveon フルサイズミラーレス機に期待しているシグマ・ユーザーさんは多いと思います。現在 銀座松屋で「SIGMAの10年 — プロダクトデザイナー岩崎一郎」展が開催されており、Lマウント Foveon フルサイズミラーレス機のプロダクトデザインも岩崎一郎氏が関わっているのでしょうか。楽しみです。会場でシグマのプロダクト写真集(コンセプトブック)を販売している模様。今回のオンラインイベントで山木社長が写真集をチラ見せしており、出来が良さそうで会場に訪れた方は購入しても良いかもしれません。