シグマ「50mmF1.4 DG DN」発表 fpシリーズ新ファームウェア オンラインイベントまとめ
シグマが新製品発表オンラインイベントを開催し、光学性能が進化した「50mm F1.4 DG DN | Art」を発表し、fpシリーズ 機能追加ファームウェアアップデートを告知しました。
50mm F1.4 DG DN | Art
DG DN | Artレンズは基本的に高性能でありながらよりコンパクトで軽量なレンズ設計であるものの、レンズごとに思想を少しずつ変えて設計しているとのこと。ちなみに対応マウントは、LマウントとEマウントとなっています。
今回の「50mm F1.4 DG DN | Art」は " 中心から周辺まで画面全域で均一な光学性能 " を実現する設計思想だった事を明らかに。
「50mm F1.4 DG DN | Art」のMTFチャートを公開。MTFチャートは1つの指標に過ぎず、MTFチャートがレンズすべての性能を表現する訳ではない事を指摘しつつも、中心から周辺までフラット(均一)な光学性能を実現している事をアピール。
「50mm F1.4 DG DN | Art」レンズ設計者の強い思想と哲学を反映しているとのこと。様々なテクノロジーの発展や健全な(開発)競争によりこの2~3年でシグマや競業他社から性能の良いレンズが増えているそうで、 今回の開発者はバランスの良いレンズを目指した模様。像が見たままの自然な描写を実現している事も解説しています。
ヌケの良さと立体感、非常に細かいところにもしっかりコントラストが出ており、MTFチャートの見栄えだけでなく実写を意識した光学設計思想であると描画性能を解説。山木社長は「必ずこの思想に合うユーザー・プロ写真家がいらっしゃると思います。」「重要な事は、マイクロコントラストを非常に重要視しており、MFTチャートは10ライン・30ラインの性能を示しているが、40ラインや60ラインの部分も重視して設計しています。」とコメント。この事によりピクセルシフト撮影による億を超える画素数の画像でも破たんのない画像が撮影可能とのこと。
機構周りも説明しており「50mm F1.4 DG DN | Art」は、絞りリング、動画ユーザー向けの絞りリングクリックスイッチ(デクリック)、絞りリングロックスイッチ、AFLボタンを配置。
AFモーターは1月に発表した「60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS | Sports」で初採用した " HLA " を「50mm F1.4 DG DN | Art」にも搭載し、高速静音AFを実現している事を解説。防塵防滴構造で撥水防汚コートを施しています。※防塵防滴に配慮した構造
「50mm F1.4 DG DN | Art」の光学性能は大変上がっているものの、デジタル一眼レフ用「50mm F1.4 DG HSM | Art」より小型軽量に仕上がっているとのこと。
「50mm F1.4 DG DN | Art」の発売日は2023年2月23日(金)を予定、希望小売価格は152,000円(税込)となっています。CP+2023 (2月23日~26日) 初日の発売で、もちろんCP+2023シグマブースでタッチ&トライ出来る事も告知。
fpシリーズ 新機能追加 ファームウェアアップデート
シグマ fpシリーズのファームウェアアップデート (fp Ver.5.0 / fp L Ver.3.0) を紹介。新機能を追加するメジャーアップデートとなっているとのこと。2023年2月8日の公開を告知。カラーモード追加以外は、本格的な動画制作に有用なアップデートとなってる印象。
1つ目のアップデートは新しいカラーモード「ウォームゴールド」になります。ウォームゴールドは、落ち着いたトーンと暖色系の色調を実現した深みのあるカラーモードと解説。今までのカラーモードよりも幅広いシーンで使える汎用性を兼ね備える事も語っています。
4TBのSSDに対応。これまでは2TBまでの対応だったものの今回のファームウェアアップデートで " 4TB " まで対応した事を明らかに。得に動画ユーザーさんは重宝しそうな予感。
新しい露出ツール「EL Zone」の追加。RAW(動画)収録の時によく使われる「False color」のバリエーションとして「EL Zone」を追加した事を明らかに。
「Camera to Cloud」に対応。Atomos製品との組み合わせで使用可能となり " Atomos Cloud Studio " サービスや Frame.ioなどの " Cloud Service " が必要とのこと。
ディレクターズビューファインダーモードの新しいセッティングを追加。ARRI「ALEXA LF / ALEXA Mini LF」用のセッティングでOpen Gateモードのアナモフィック デスクイーズ(表示)の追加であると解説。※倍率に合わせてデスクイーズした映像を表示