DxOMark が、ソニー E 20mm F2.8 のレンズスコアを公開
DxOMark が、ソニー Eマウント パンケーキレンズ E 20mm F2.8 のレビューとレンズスコアを掲載しています。E 20mm F2.8 は小型軽量化を実現してる反面、解像度が低くて2400万画素センサーを活かしきれない側面もあると評価しています。
- ソニー E 20mm F2.8は、35mm換算 : 30mmの単焦点レンズでインテリア、風景そしてストリートスナップに理想的なレンズである
- しかもF値がF2.8と明るめのレンズで、69gとかなり軽量な仕様になっている
- 2400万画素センサーを搭載したNEX-7に装着してテストしてみたのだが、総合スコアは " 17 " という値を叩き出した
- 2400万画素センサーを搭載しているNEX-7でテストしているのにも関わらず、Sharpness (解像度)は 10P-Mpix と低いスコアで正直ガッカリした
- わずかに樽型歪曲があるのだが、気にならないレベル
- この20mm F2.8 の長所は、F2.8開放時から色収差の影響を受けないところにある
- ニコン COOLPIX A のレンズスコアと比較してみると、COOLPIX A の総合スコアは " 22 " でソニー E 20mm F2.8より優れていることが分かる
- Sharpness (解像度)もCOOLPIX Aが、3P-Mpix 優れている
- NEX-7は2400万画素センサー、COOLPIX Aは1600万画素センサーを搭載している事を考えると、COOLPIX Aのレンズは最適化されていて、どの絞り値も均等な解像度を保っているのだ
- ちなみにE 20mm F2.8 は、F2.8-F5.6まではコーナーの解像度は低下している
- COOLPIX A はスコア的には良いが、NEX-7はレンズ交換式カメラという強みもある
- やはりE 20mm F2.8 を使用する利点は、小型軽量化されたパンケーキレンズである事と、F2.8の利便性にあるといえる
- 光学性能的に色収差は良く制御しているものの、2400万画素センサー搭載カメラを使う事を考えると解像度はちょっと低すぎるのではないだろうか
- 若干樽型歪曲もあり、F2.8時に輝度ムラが発生する場合があってその時は後で補正する必要がある
- ストリートスナップやドキュメント写真を撮る場合、小型で高画質を提供するニコン COOLPIX Aの方がスコア的に優秀に感じるかもしれないが、ソニー NEXシステムのようにレンズ交換できる柔軟性が無いことも忘れてはいけない
パンケーキレンズは普通の単焦点レンズと比べると数値的には落ちるのはしょうがないところではないでしょうか…^^; でもパンケーキレンズの取り(撮り)回しの良さや撮影する楽しさは、普通の単焦点レンズでは味わえないところも長所のひとつではないでしょうか♪
まあ画質至上主義のユーザーさんには向いてないかもしれませんが、自分の好みの画心というか味を感じればパンケーキレンズは魅了的なレンズのひとつに感じるかと。ちなみに自分はパンケーキレンズで単焦点レンズの楽しさを覚えたクチなのです。
それにしてもニコン COOLPIX A のDxOMarkレンズスコアって良いんですよね~。