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ソニーが、半導体事業に1600億円投資へ その内1300億円は主力のイメージセンサーへ

ソニーが20年ぶりの最高益を更新し話題になっていますが、日本経済新聞が、ソニーが2019年3月期に半導体事業に1600億円を投資すると伝えています。その内1300億円は主力のイメージセンサーに振り分け生産体制の拡充や高機能化を図るとのこと。

決算・業績説明会ページから決算説明会資料、決算短信、補足資料などがダウンロード可能です。

イメージング・プロダクツ&ソリューション分野

ソニー イメージング部門
  • 売上高 763億円(13.2%)大幅増収 (為替影響: +229億円)
  • 営業利益 277億円大幅増益 (為替影響: +116億円)

【2017年度の業績】
売上高は、前年度比763億円(13%)増加し、6,559億円となりました(前年度の為替レートを適用した場合、9%の増収)。この大幅な増収は主に前年度には熊本地震の影響があったこと、為替の影響及び静止画・ 動画カメラにおける高付加価値モデルへのシフトによる製品ミックスの改善によるものです。
営業利益は、前年度比277億円増加し、749億円となりました。この大幅な増益は、前述の製品ミックスの改善、為替の好影響、及び前年度には熊本地震の影響があったことなどによるものです。なお、当年度の為替の好影響は116億円でした。

【2018年度の見通し】
為替の悪影響が見込まれるものの、主に静止画・動画カメラの高付加価値モデルへのシフトによる製品ミックスの改善により2017年度並みの売上高及び営業利益を見込んでいます。※決算短信(PDF) 22ページより

半導体分野

半導体部門
  • 売上高 769億円(9.9%)増収 (為替影響: +208億円)
  • 営業利益 1,718億円大幅損益改善 (為替影響: +117億円)

【2017年度の業績】
売上高は、前年度比769億円(10%)増加し、8,500億円となりました(前年度の為替レートを適用した場合、7%の増収)。この増収は、事業規模を縮小したカメラモジュール事業の大幅な減収があったものの、モバイル機器向けイメージセンサーの販売数量が大幅に増加したこと及び前年度には熊本地震の影響によるイメージセンサーの生産の減少があったことなどによるものです。
営業損益は、前年度の78億円の損失に対し、当年度は1,640億円の利益となりました。この大幅な損益改 善は、前述の増収の影響、前述のカメラモジュール事業の製造子会社の持分全部の譲渡益283億円、製造設備 の売却にともなう利益86億円、及び熊本地震にかかる受取保険金67億円を計上したことなどによるものです。 また、前年度の営業損失には、前述のカメラモジュールに関する長期性資産の減損損失239億円、熊本地震に関連する費用(純額)154億円、及びモバイル機器向けの一部イメージセンサーの在庫に関する評価減65億円が計上されていました。なお、当年度の為替の好影響は117億円でした。

【2018年度の見通し】
売上高については、為替の影響があるものの、モバイル機器向けイメージセンサーの販売数量の増加など により、ほぼ2017年度並みを見込んでいます。営業利益については、前述の増収の影響があるものの、減価 償却費及び研究開発費の増加を見込んでいること、ならびに為替の悪影響などにより、大幅な減益を見込んでいます。また、2017年度においては、前述のカメラモジュール事業の製造子会社の持分全部の譲渡益、製造設備の売却にともなう利益、及び熊本地震にかかる受取保険金の計上もありました。 ※決算短信(PDF) 23ページより

イメージング・プロダクツ&ソリューション分野そして半導体分野ともに2018年度の見通しを " ほぼ2017年度並みを見込んでいる " としています。イメージング部門においては為替の影響・静止画・動画カメラの高付加価値モデルへのシフトを理由に挙げています。半導体部門はさらに研究開発が強化されそうな感じなので、常識を打ち破る次世代センサーの登場に期待です。