ソニー「Eマウント F0.63レンズは理論的に可能」と主張
ソニーは、α6400海外発表時のプレゼンテーションで「Eマウント F0.63レンズは理論的に可能」である事を明らかにした模様。SARの記事で知りましたが、Max Yuryev氏のα6400レビュー動画の中にそのプレゼンテーション時の様子が分かるシーンが収録されています。
去年ニコン Zマウントとキヤノン RFマウントが市場投入され、Lマウントアライアンスが今年本格的に始動開始しますが、フルサイズミラーレス市場の大きな動きと共にこれまでソニー Eマウントが否定されるというか揶揄される展開がありました。
上記の動画の8:20あたりから始まります。
Eマウントは元々APS-C用の規格で、フルサイズを念頭に置いた規格ではない?
ライカ Stephan Schulz氏がLマウントとEマウントの大きな違いとして「Eマウントは、フルサイズを念頭に置いて開発した規格ではない」と指摘した事がありました。それに対しソニーはデジカメWatch 2010年9月のインタビュー記事「【フォトキナ】トランス・ルーセント・ミラーテクノロジーをさらに磨く」をピックアップし、この時に " 技術的にはNEXにもフルサイズセンサーを搭載することは可能 " とコメントしていると反論。
Eマウントは、F1.0のような超大口径レンズを造るにはマウント径が小さすぎる?
これはニコン Zマウントとキヤノン RFマウント開発発表時にマウント径の優位性をアピールし、それ故にこれまで造る事が出来なかったレンズを実現可能になった事をアピールしました。その事によりソニー Eマウントは " NIKKOR Z 58mm f/0.95 Noct " のような超大口径レンズは難しいといった流れがネットで見受けられました。それに対するソニーの答えは…
- ライカ Lマウントと同じように " F0.63 " レンズは、Eマウントでも理論的に可能
- ニコン Zマウントは " F0.58 ” まで可能、キヤノン RFマウントは " F0.62 " まで可能
- しかしそれは現実的でない事は心に留めておく必要がある
- なぜならレンズは、信じられないほど大きくなり、フォーカスは難しく、スーパーカーのように高価になってしまう
ニコンは、ノクトニッコールの源流となる " NIKKOR-N 5cm F1.1 " をはじめ開放絞りでの夜間撮影を可能にした " AI Noct Nikkor 58mm F1.2 " などニッコールレンズ史上 伝説的なNoctレンズが存在します。今回ニコンはZマウント発表時に " Noct " を1つの象徴的なレンズとして復活させ「NIKKOR Z 58mm f/0.95 Noct」開発発表した流れがあります。
ソニーの場合は、すでに多くのEマウントレンズをラインアップし、加えてGMレンズが絶好調で、現時点で超大口径レンズは現実的でない事が伺えます。海外でソニーは、フォトキナ2018でマウント径が大きければ良いという考えを " NO " と否定していたので、今回もその流れの1つではないでしょうか。
しかし、ソニーも超大口径レンズをいつかは出してきそうな気もします。