ソニー α6400は、最も有能な APS-C レンズ交換式カメラ
dpreviewが、最終的なソニー α6400 | ILCE-6400 レビュー記事を掲載しました。この価格設定でリアルタイムトラッキング / リアルタイム瞳AFを実現したAFシステムはゲームチェンジャーであり、現時点の市場における最も有能なAPS-Cセンサー搭載レンズ交換式カメラであると評価しています。
α6400の長所
- 業界をリードするAFシステムを実装
- 良好なJpegとRAWの画像品質
- 高速連写 ※AF/AE追随最高約11コマ/秒
- ディテールのある4K動画 / スロー&クイックモーション動画(フルHD)
- 連続撮影時間制限なし、前機種よりも熱処理が向上
- 防塵・防滴に配慮した設計
- 180度チルト式モニタ 上方向90度 下方向74度
- 高品質EVF
- 良好なバッテリーライフ ※CIPA準拠 静止画 EVF360枚 背面モニタ410枚、動画 EVF70分 背面モニタ75分
- Wi-Fi / Bluetooth / NFC
- バウンス可能な内蔵フラッシュ
- マイメニューなどの良好なカスタマイズ機能 ※頻繁に使うメニュー項目を最大30個まで登録可能
- USB充電に対応
α6400の短所
- エルゴノミクス的に良いところと悪いところがある
- デフォルトのJpegカラーは、dpreview好みではない
- AFシステムは、余分もしくは不必要な設定があるので最初ややこしく感じる
- ボディ内手ブレ補正機構が搭載されておらず、動画や低照度撮影において制限が出てくる時がある
- SDカードスロットはUHS-Iで書き込みが遅い
- ロスレス圧縮RAW、圧縮、非圧縮の設定なし
- カメラ内RAW現像に対応していない
- 動画撮影時のタッチトラッキングは、メニュー内で " 有効 " もしくは " 無効 " にする必要がある
- 4K30pはクロップされる
- 動画やサイレントシャッターを切った時は、ローリングシャッター現象がある
- 静止画も動画も露出設定を覚えていない
総合スコア 85%を獲得し、ゴールドアワードを獲得。ちなみに競合機である富士フイルム X-T30の総合スコアは84%と両機種の評価は拮抗しています。
お勧めのユーザー
- 家族や身の回りの写真、素早いアクションやスポーツ、世界旅行者、最高のAF性能を求めている人に見合うだけの価値はある
お勧めしないユーザー
- より魅力的で楽しい撮影体験を求めている写真家、大きな手の方や、一貫して魅力的なカラーの撮って出しJpegが必要な方には向かない
競合機と比較
- 富士フイルム X-T30 … 最も近い競合機であり、スペックや価格も同ぐらいで大きな違いはないとしながらも、やはりα6400のAFシステムはクラス最高と評価しています。X-T30の高速連写や動画は高く評価。撮って出しJpeg品質は、dpreviewはα6400のデフォルトのJpegカラーはあまり好きではなく、フィルムシミュレーションを備えているX-T30に分がありそうな感じです。
- パナソニック GX7 Mark III (海外名 GX9) … α6400より少し安価で、同じ様にEVFをサイドに配置したレンジファインダースタイルカメラですが、センサーサイズの違いを挙げISO感度耐性はα6400の方が上、撮って出しJpegカラーに関してはGX7 Mark IIIの方を評価しています。α6400のAFシステムを評価しながらも、エルゴノミクスはGX7 Mark IIIの方が良好な模様。
結論
手頃な価格のパッケージでいながらゲームチェンジャーと言える " AFシステム " を搭載し、現時点の市場における最も有能なAPS-Cセンサー搭載レンズ交換式カメラであると結論付けています。ただしエルゴノミクスに関しては、これまでのα6xxxシリーズと大きな変更はなくdpreview的には評価は低い模様。あとは、価格なのか、ただ撮るだけに使うだけなのか、魅力的な使い勝手の良いカメラが欲しいのか、持ち運びし易いカメラを探しているのか、競合機と比較して決断する事を勧めています。
他の編集者の意見
レビューの公正を期するために他の編集者の意見も掲載。やはりAFシステムの評価は高いものの、エルゴノミクスに関しては評価が低く、撮影時に色々ボタンを使用しない人の場合はフラストレーションはたまないと解説しています。