ソニー α7R IV 6100万画素センサーが、キヤノンに突き付けるモノ 踏み絵となる?
Canon Newsが、ソニー α7R IVの発表を受けて、あくまでキヤノン側の立場から見た「ソニー α7R IV そしてキヤノンにもたらす意味」コラム記事を掲載しました。α7R IV 6100万画素 裏面照射型センサーは、キヤノンにとって踏み絵になりそうな結論となっています。
キヤノン EOS R 高画素機が噂される中、ソニーがサプライズ的に「α7R IV | ILCE-7RM4」を発表し、EOS R 高画素機にどのようなイメージセンサーが注目を集めるところ。今回の6100万画素 裏面照射型センサーのダイナミックレンジは中判カメラ並みの15stopと言われています。
Canon Newsは、キヤノンはかろうじて「α7R II」レベルのノイズとダイナミックレンジに追いつくのが精一杯の状態で、ソニーはさらにそのレベルを引き上げたとコメント。キヤノンが自社製センサーにこだわるのか、ソニー製センサーを搭載するのか…すでに「PowerShot G7 X Mark III」と「PowerShot G5 X Mark II」にソニー製 積層型1インチセンサーを搭載し素晴らしい結果を実現していると解説。
キヤノンも様々な特許を申請している事にも触れ、キヤノンが完璧な積層型センサーを実現すればすぐ追い付く事ができるが、それは簡単に達成できる事ではないとコメント。キヤノンは裏面照射型センサーを開発した事はなく、フルサイズ 300nm / APS-C 180nm で回路部を積層化する事もできないと指摘。
現時点でキヤノンは数世代分の飛躍が必要で、製造において(技術を持っている)外部ファウンドリーを使用する必要性が出てくると見ています。Canon News的には、キヤノンが懸命に開発を推し進めてくれればと期待を寄せていますが、「キヤノンが劇的に改善するか、今後の製品でソニー製センサーを搭載する誘惑に屈してしまう事になるのかどちらである」と結論付けています。
ちなみにα7R IV 6100万画素 裏面照射型センサーの登場で、ニコンのフルサイズミラーレス 高画素機「Z8」の現実味が帯びてきたと噂されています。キヤノンのEOS R 高画素機が、どのような新型センサーを搭載し、どのようなフルサイズミラーレス機に仕上げ市場投入するのか注目です。