ソニー 2020年Q1のカメラ売上は半減 カメラ市場は3年程度の縮小が1年でくると想定
ソニーが2020年Q1決算を発表しました。全体では前年同期比2%増となる1兆9,689億円、営業利益は前年同期比1%減の2,284億円となりました。カメラ事業を含むEP&S分野は、前年同期比31%減となる3,318億円となっています。
デジタルイメージング自体の詳細な数字は分かりませんが、補足資料で製品カテゴリー別売上高が掲載されており、2020年Q1の「スチルカメラとビデオカメラ」の売上高が確認可能です。
Still and Video Camera 売上高 (百万円)
- 2019年Q1 … 100,254
- 2019年Q2 … 99,606
- 2019年Q3 … 122,031
- 2019年Q4 … 62,251
- 2020年Q1 … 46,405
前年同期比で2019年Q1が " 1002億5400万円 " に対して、2020年Q1の売上高は " 464億500万円 " と半減している事が確認できます。さらに気になる記述がスピーチ原稿付きの決算資料に掲載されていて…
ソニーは、カメラ市場の3年分程度の縮小が1年で起こると想定
センサー事業はCOVID-19の影響で減収。デジタルカメラのAV用イメージセンサーの減収の理由にカメラ市場の縮小を挙げ、これまで想定していた3年分程度の市場縮小が1年で起こる想定をしている事が伺えます。ちなみに先日のキヤノンの決算発表でもカメラ市場は、さらに市場が縮小する事を想定し、その規模でも採算が取れる体制に変更していく事を明らかに。
デジタルイメージングの需要は回復しつつある
明るいニュースも少しだけありました。公開されている質疑応答の音声データを聞いてみたところ、EP&S分野におけるサプライチェーンはほぼ復旧し、欧米は回復基調、日本は好調、若干厳しいのはデジタルイメージングだが5月くらいの見通しより回復自体は早く今後に期待したいと語っています。
ちなみにソニーは先日「α7S III」を発表し10月9日(金)の発売を予定しています。加えて海外認証機関に未発表カメラ「WW850128」が登録され2020年下期の発表が期待されているだけにカメラ市場の活性化に期待です。