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雑談 : ソニー公式 αシリーズ スペック比較表を見て思う事

先日ソニーの公式サイトを色々見ていたら「αシリーズ スペック比較表」の存在に気付きました。ソニーが掲げる5つの基準(コンセプト)をベースにした分かり易いスペック比較表。今回は、2021年に向けた雑談を少しだけ。

スペック比較表

ソニーは「高画質」「スピード」「機動性」「スタミナ」「専用設計レンズ」の5つ基準に基いてEマウントカメラを展開しており、特にフルサイズ機ミラーレス機は「SPEED : α9シリーズ」「Resolution : α7Rシリーズ」「Sensitivity : α7Sシリーズ」「Basic : α7シリーズ」「Compact : α7Cシリーズ」のコンセプトでラインアップを構築しています。

公式サイトを隅々までチェックした訳ではありませんが、この「αシリーズ スペック比較表」この通常の民生Eマウントカメラ&レンズ製品ページには掲載されておらず、α Universeの " Cinema Line " ページ下部にスペック比較表のバナーが掲載されており気が付きました。ひょっとすると他のページにも掲載されているかもしれません。

高画質

高画質

ソニーは、ソニーセミコンダクタソリューションズを擁しているの自社で設計・製造したイメージセンサーを搭載可能なところが強みになっています。現行ラインアップを見る限り、2021年以降の新型カメラにそろそろ次世代センサーが投入されてもおかしくない次期にではないでしょうか。

産業用センサーやスマートフォン用センサーに関しては、すでに次世代技術を採用したセンサーも存在し、スマートフォン用では「Quad Bayer構造」や「2x2 On-Chip Lens(OCL)ソリューション」や、産業用では当たり前となっている「グローバルシャッター」がいつ民生カメラに降りてくるのか注目しているユーザーさんは少なくないと思います。

車載センサーだと、LED光源をフリッカーを抑えるLFM技術などもあり、B2B用途のケースが多いと思いますがToFセンサーは動体に強く演算処理も軽いと言われているのでAIと連動したソリューションが民生カメラに組み込まれるとどうなるのか色々想像してしまいます。

APS-C機に裏面照射型(BSI)センサーを投入してくるのかどうか。あとEVFもソニーが世界シェア1位で強みになっています。あのキヤノン「EOS R5」もソニー製 EVFを採用している模様。

スピード

スピード

「α9」登場以降、電子シャッターに対する意識が大きく変わった気がします。今後処理能力が上がり電子シャッターによる高速連写撮影枚数が増えるとおもいますが、メカニカルシャッターにおける高速連写の向上にも期待したところ。あとミラーレス機においてAI(ディープラーニング)によるAF機能強化にも期待です。AIによる認識AFに関しては、各社が切磋琢磨する事によって進化していくのではないでしょうか。ソニーが元祖ではないですが " 瞳AF " を印象付け、現在は認識AFの対象拡大に注目が集まっています。

機動性

機動性

ソニーEマウントカメラは、小型軽量設計の優先順位が高いですが少しずつサイズや質量が増えてきているのも確か。ボディは小型軽量でも物理的に光学性能優先の交換レンズ、とくにGMレンズは大きく重くなってしまうので、この辺のバランスが悩みどころになるかもしれません。

タムロンのEマウントレンズは最初から小型軽量コンセプト。加えてシグマが " I series " を打ち出してきたので、ソニーも「FE 28-60mm F4-5.6」に続き機動力の高い小型軽量コンセプトのフルサイズ対応Eマウントレンズをシリーズ化する可能性はあるのではないでしょうか。

ソニー機のボディ内手ブレ補正機構(IBIS)は、競合機と比べて効きが弱いと言われる事が多い印象で、やはりマウント的に難しいのか、改善されていくのか気になるところ。あとAPS-C機において「α6600」以外の機種、「α6400」後継機などにもIBISを採用する計画はあるのでしょうか。フルサイズ機においてデュアルカードスロット化は進んでおり、APS-Cにも採用する事を考えているのではあればもう少し大きなボディとなり、サイドにEVFを配置するレンジファインダースタイルではなくレンズ軸上にEVFを配置した上級機もあるのかな~と色々想像してしまいます。

スタミナ

省電力を進めるのか、バッテリー容量を増やすのか、大きく分けて2つの選択肢になると思いますが、現時点でZバッテリーを採用した機種の方がバッテリーライフが長い事が確認できます。現行フルサイズ機はほぼほぼZバッテリーに対応しており「α9 / α9II」「α7RIII / α7RIV」「α7SIII」「α7III」「α7C」 「α6600(APS-C)」 が採用しています。

現行ラインアップの最新機種であれば " USB充電/給電 " に対応しており、この辺は対応していて当たり前の機能に。今後Webカム用途がどのくらい成長していくのか、新しいビジネスになる可能性も。

専用設計レンズ

フルサイズミラーレス機においてキヤノンとニコンが急ピッチで交換レンズラインアップを拡充中ですが、ソニーはすでにフルサイズ用38本、APS-C用20本をラインアップしており、加えてサードパーティ製・レンズメーカーからもソニーから正式にライセンスされた魅力的なEマウントレンズも続々と登場してきているので選択肢が抱負なところが強みとなっています。

ツァイス印レンズから " GMレンズ " への以降もスムーズに行われ、Eマウントの代名詞的なブランドになりつつあります。GMレンズは、超高度非球面XAレンズが特長で、加えて望遠レンズ系のモーター機構も力を入れている印象です。最近は広角域のレンズの拡充を図っている感じでしょうか。

ソニーだけの話ではないですが、交換レンズの価格って高くなった印象が。魅力的なフルサイズ用の純正交換レンズであれば、少なくとも20~30万円は当たり前です。

2021年に発表が期待できる新製品群 ※2020年12月10日時点

  • α9 III (仮名)
  • α7 IV
  • 噂のエントリーカメラ (RXシリーズ?)
  • FE 35mm F1.4 GM
  • FE 16mm F1.8 GM
  • α7S III 新ファームウェアアップデート

2021年に向けてすで上記の新製品群の噂が登場済み。年が明けると CES (1月11日~14日) と CP+ (2月25日~28日) がオンライン開催されるので、何かしらソニーから新製品発表が行われるかもしれません。上記の製品が実際に登場するとなれば、どれも注目を集めそうな感じです。