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ソニー α7 III シャッター・ガラガラ故障問題 ついに米国で訴訟の動き

ソニー「α7 III」のシャッター故障問題は、ソニー界隈で以前からくすぶり続けていましたが、どうやら米国で訴訟の動きがある模様。John Guerriero氏が、ニューヨーク南部地区で集団訴訟を提起したとのこと。PetaPixelの記事をベースに見ていきましょう。

ソニー「α7 III」のシャッターユニットが壊れた報告は国内外であり、ユーザーさんの報告記事や書き込みを見た事がある方は多いのではないでしょうか。シャッターを切った時に何かの理由でシャッターブレードが破損したり閉じたまま動かなくなった症例が多い模様。

α1/α7/α9シリーズ シャッターレリーズ耐久回数 ※国内製品ページ調べ

  • α1 … 約50万回
  • α9 … 約50万回
  • α9 II … 約50万回
  • α7R IV … 約50万回
  • α7S III … 約50万回
  • α7 III … 公式ページ非掲載
  • α7S … 公式ページ非掲載

公式製品ページには掲載されていませんが「α7 III」のシャッターレリーズ耐久回数は約20万回のようで、多くのユーザーは20万回よりずっと少ないシャッター回数でシャッターが故障し、故障を経験したユーザーは10,000~50,000回で故障したと主張しています。

多くの場合保証期間(1年)を過ぎてから起こり、シャッター・ユニットの交換で500~650ドル支払う必要が出てくるとのこと。一貫性のあるパターンで故障しているだけにメカニカル設計に問題があると主張し訴訟に踏み切った事が伺えます。国内では以前 " ソニー・タイマー " という故障時期を揶揄する表現がありましたが、海外でもあるのでしょうか。

現時点でJohn Guerriero氏個人が、ソニー「α7 III」を購入したニューヨーク市民の代表として訴えている模様。

 

以下は私個人のデジカメライフ雑談になります。

ソニーを擁護する訳ではないですが、元々シャッターユニットは衝撃に弱かったり耐久性は高くないパーツであり、メーカー側から見たらユーザーが普段どのように「α7 III」を扱っていて壊れたのか分からないだけに線引きは難しのも確か。逆にユーザーから見れば普段からちゃんと使用していたのに少ないシャッター回数で壊れたのは、設計上の問題であると証明するハードルが高いのも確か。

ソニー機ではないですか自分も以前撮影中にシャッターレリーズが壊れて閉じたまま電源も入らなくなり壊れた事がありました。撮影中の故障ってショック大きいんですよね…シャッターユニットの部品代も高いし…^^;

初代α7シリーズでフニャフニャ・マウントが大きな話題となった事がありましたが、シャッター・ガラガラ問題も大きな問題として発展するのでしょうか。あとソニーは、耐久回数 " 50万回 " を謳い出したあたりから設計を刷新したのかな~と思う事も。国内のソニーストアであれば偶然な事故の際にも無料で修理してくれる長期保証<ワイド>がありますが、海外の保証体制も気になるところ。