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ソニー「FE 14mm F1.8 GM」発表 出し惜しみ無しの超広角単焦点GMレンズ 約20万円

ソニーが、Eマウント フルサイズ対応 大口径超広角単焦点GMレンズ「FE 14mm F1.8 GM | SEL14F18GM」を国内外で発表しました。特殊レンズをふんだんに採用し出し惜しみない光学性能を実現しながら、公式市場推定価格は20万円前後とのこと。発売日は2021年5月28日(金)を予定し、予約受付開始は4月23日(金) AM10:00、ソニーショールーム/ストアの先行展示も4月23日からとなっています。

FE 14mm F1.8 GM

本レンズは、プレミアムレンズシリーズであるGマスターならではの高い解像性能と美しいぼけ描写を、最先端の光学設計と超高度非球面XA(extreme aspherical) レンズ等の採用により小型軽量化した本体サイズ(最大径83mm×長さ99.8mm、質量460g)で実現しています。風景や星景、建築、室内撮影、スナップ、ポートレートなどの静止画から動画まで、幅広い撮影用途においてプロをはじめとしたクリエーターの創造性に応える大口径超広角単焦点レンズです。

『FE 14mm F1.8 GM』は、大口径F1.8の明るさを生かし、低照度下でも速いシャッタースピードを確保することができます。開放F1.8からの画面全域にわたる高い解像性能との組み合わせにより、星景や夜景などの撮影においては、細部にわたりシャープな描写性能を発揮します。また、スナップ撮影、建築、ポートレートなどの幅広い撮影においても、超広角の画角を生かしたダイナミックな映像表現を可能にします。最短撮影距離0.25mを実現し、被写体に寄った近接撮影では、大口径を生かして被写体を強調する自然なぼけ描写を可能にします。

高画質と持ち運びしやすい小型軽量性能を兼ね備えた本レンズは、手持ち撮影に加えて、ジンバルやドローンと組み合わせた機動力のある撮影を行えます。また、高速・高精度・高追従かつ静粛なフォーカシングは、快適な動画撮影も実現します。※プレスリリースより

FE 14mm F1.8 GM 基本スペック

  • 焦点距離 : 14mm / APS-C 21mm
  • レンズ構成 : 11群14枚
  • 画角 : 114° / APS-C 91°
  • 開放絞り : F1.8
  • 最小絞り : F16
  • 絞り羽根 : 9枚
  • 円形絞り : ○
  • 最短撮影距離 : 25cm
  • 最大撮影倍率 : 0.1倍
  • フードタイプ : 花形固定式
  • 最大径x長さ : 83 x 99.8mm
  • 質量 : 460g

レンズ構成図

レンズ構成図

レンズ構成は11群14枚。 GMレンズだけに特殊レンズを出し惜しみなく採用しており、GMレンズの代名詞的なXAレンズは2枚、非球面レンズ1枚、スーパーEDガラス1枚、EDガラス2枚を採用。今回の「FE 14mm F1.8 GM」も小型軽量コンセプトで、質量は460g、サイズもφ83 x 99.8mmに抑えています。

ちなみに「αレンズのテクノロジー」に光学技術の解説が分かり易く掲載されているので、採用レンズ・ガラスがどのような特性があるのか確認可能です。

超広角単焦点だけに前玉は出目金ですが、市販のシートタイプのフィルターが装着できるリヤフィルターホルダーを搭載しています。

MTF曲線

MTF曲線

縦軸がコントラスト、横軸が画面中心を0とした像高となっており…

  • 10本/mm … 100%に近いほどコントラスト特性が良好でヌケが良いレンズ
  • 10本/mm … 80%以上あれば優秀なレンズ、60%以上あれば満足できる画質
  • 30本/mm … 100%に近いほど解像力が高いシャープなレンズ

上記が一般的なMTF曲線の見る上での指標になりますが、今回の「FE 14mm F1.8 GM」のMTF曲線を見る限り、かなり光学性能が高い超広角単焦点レンズに仕上がっている模様。特にF8まで絞った状態では、10本/mmカーブがほぼほぼ上に張り付いている事が確認できます。

プレスリリースや製品ページでは、星景撮りの用途も提案しており上記の風景・星景タイムラプス動画も公開しています。製品ページに「サジタルフレア(点光源の像のにじみ)を抑制した高い点像再現性を備えているため、特に夜景や星景撮影などで威力を発揮します」と掲載。

XDリニアモーターを2基搭載

ミラーレス用レンズでキーとなってくる箇所の1つにフォーカス機構がありますが、XDリニアモーター (XD LM)を採用し、大口径レンズながらも高速・高精度・高追随なAF駆動を実現しているとのこと。もちろん動画撮影時にも最適化してある模様。「XD LM」は、従来のリニアモーターでは難しかった大口径フォーカスレンズ群の高速・高精度かつ静粛な駆動を可能していると言われています。

美しいボケ味も実現

9枚羽根円形絞りを採用する事でGMレンズならではの柔らかく美しいボケ味を実現しているとのこと。海外でオニオンリングエフェクトと言われる " 輪線ボケ " も大幅に低減していると掲載しています。

公式市場推定価格は20万円前後

このレンズはオープン価格となっており、プレスリリースに掲載されている市場推定価格は20万円前後。GMレンズ価格ではあるものの、個人的に思っていた売り出し価格より安価な印象。しかしここ最近のソニーは魅力的なレンズを次々と投入しているので、お財布と相談しているソニー・ユーザーさんは多いのではないでしょうか。レンズロードマップが公開されていれば、レンズ資金を計画的にやり繰りし易いと思いますが…どうなのでしょうか。

発売時 需要が供給を上回る可能性がありそうなレンズだけに、発売後すぐに使ってみたいユーザーさんは前もって予約を入れておいても損はないかもしれません。

今回は国内も同時発表で少しビックリ

ソニーの新製品発表は海外先行発表される事が多く、日本時間の23:00ぐらいに海外発表され、その翌日の10:00や13:00に国内発表される事が多いのですが、今回は国内でも4月20日 23:00ぐらいに発表されていたようでビックリ。昨夜英国ソニーの製品ページやプレスリリースを見た後に、何気なく国内サイトを見ていたら同時発表されていた事に気付きました。