ソニー「FE 14mm F1.8 GM」ゴージャスでドラマチックな超広角単焦点GMレンズ
ePHOTOzineが、ソニー Eマウント フルサイズ対応 大口径超広角単焦点GMレンズ「FE 14mm F1.8 GM | SEL14F18GM」レビューとサンプル画像を掲載しました。「FE 14mm F1.8 GM」は、広角レンズ好きであれば打って付けの1本であると評価しています。
FE 14mm F1.8 GMの長所
- 中央部・周辺部ともに卓越したシャープネス
- 良く制御した色収差(CA)
- 控え目な周辺減光
- 低いレベルに制御した歪曲
- 高速・静音・高精度AF
- 絞りリングはデクリック機能を搭載
- 卓越したフレア耐性
- 防塵・防滴に配慮した設計
- 素晴らしいエルゴノミクス・デザイン
- ダイナミックでドラマチックな焦点距離
FE 14mm F1.8 GMの短所
- 少し汚いボケ味
- 価格 ※2021年8月14日時点のソニーストア価格 199,100円(税込)
4.5星を獲得し " かなりお勧めレンズ " に選出しています。「FE 14mm F1.8 GM」は最高品質のゴージャスな超広角レンズで本当にドラマチックな撮影結果が得る事ができると選出理由を挙げています。
評価
あたなが超広角レンズ好きであれば、このレンズは打って付けの1本になる可能性があると第一声。超広角レンズならではのダイナミックな構図が可能で、しかもこれまで紹介してきたレンズをはるかに上回る光学性能を実現していると評価。価格は高いように感じるが、競合レンズと比較しても競争力があり、絞りはF1.8と明るいレンズであると解説。
建築物・風景・インテリア・特殊撮影などあらゆる撮影において14mmが見せる世界は素晴らしいものだが、それを最大限に引き出すには構図(構成)の工夫(一考)が必要であると、超広角14mmの焦点距離に対する取り組み方に言及しています。何もない広い所に被写体がいる写真にならないようにどんどん近付いて撮影する必要があり、このレンズの最短撮影距離は短く(25cm) 、ドールハウスなどの小さな被写体にググっと寄って広角に撮る事によってリアルな撮影ができると解説。※少し意訳しています
上記の超広角レンズ故の撮り方のコツを解説した後に「FE 14mm F1.8 GM」は間違いなく素敵なレンズであり強くお勧めすると結論付けています。
MTFチャート
独自MTFチャートを掲載しており…
- 14mm 中央部 … F1.8~F11まで素晴らしく、F16でも非常に良好
- 14mm 周辺部 … F1.8~F11まで素晴らしく、F16でも非常に良好
実際に掲載されているMTFチャートを見てみるとF4あたりでピークを迎えますが、それ以降絞り込んでも大きく数値は下がる事なく徐々に下がっていく感じでF1.8~F16まで全域使えそうな印象です。
色収差
色収差(CA)はカメラ内補正をオフにして測定しているとのこと。色収差は良くコントロールされており、どの(タイプの)レンズとして見ても素晴らしいが、超広角レンズとして非常に優れていると評価しています。実際に掲載されている色収差(CA)チャートを見てみると、中央部はかなりコントロールされており、周辺部は中央部よりも高い値ですが基本的に0.5px以下に抑えている事が確認できます。
歪曲
歪曲は -1.88% の樽型歪曲が存在し、このような広角レンズとしては素晴らしい結果とのこと。
ボケ味
ボケ味は主観的になってしまうが、絞り開放時 かなり奇妙で汚れた感じであると指摘しています。もちろん被写体にもよるが、より長い焦点距離ほどボケ味に快適な滑らかさはなくなると解説。
フレア耐性
最近のソニー・レンズのフレア耐性はほぼ完璧であるが、このレンズもそれに当てはまると評価。このレンズは前玉が飛び出し11群14枚と採用枚数が多いレンズ構成であるが、光源に向かって撮影してもコントラスが下がる兆候はなく、アーティファクトが発生する気配もないとのこと。※アーティファクト : レンズ設計的にゴーストやフレアなど人工的に発生してしまう光の現象といった感じでしょうか
周辺減光
- F1.8 … -2.1
- F2.0 … -1.9
- F2.8 … -1.6
- F4.0 … -1.6
- F5.6 … -1.5
特に開放時 周辺減光が存在するが過度な周辺減光ではないと判断。例えば風景写真において青空に穏やかな周辺減光があると見栄えすると提案も掲載。