ソニー「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」は、実に強力で素晴らしいレンズ
ePHOTOzineが、ソニー Eマウント フルサイズ対応 大三元レンズ「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II | SEL70200GM2」レビューとサンプル画像を掲載しました。「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」は、元々素晴らしい初代レンズより高いパフォーマンスを実現した強力な製品に仕上がった望遠ズームレンズであると評価しています。
FE 70-200mm F2.8 GM OSS II の長所
- 卓越したシャープネス
- 低いレベルに制御した色収差(CA)
- 低いレベルに制御した歪曲
- 低いレベル制御したフレア
- 低いレベルに制御した周辺減光
- 滑らかなボケ味
- 防塵防滴仕様 ※防塵防滴に配慮した設計
- 仕様の割には小型軽量に仕上がっている
- 素晴らしいエルゴノミクス
FE 70-200mm F2.8 GM OSS II の短所
- 高価であるが適正価格 ※2022年3月16日時点のソニーストア価格 330,000円(税込)
5つ星満点を獲得し " エディターズ・チョイス " に選出しています。「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」は、素晴らしいパフォーマンスとスムーズなハンドリングを実現し、実に見事で汎用性ある望遠ズームレンズに仕上がっていると選出理由を挙げています。
評価・結論
カメラは、よりシャープな光学系が必要になりつつあり要求が厳しくなっており、レンズはより良いモノになりつつあると、ここ最近のレンズ市場動向を解説。好例はこの「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」であり、本当に素晴らしい初代レンズよりも速く、軽く、よりコンパクトでより高い性能を実現していると仕上がり具合を掲載。
70-200mmが元々持っているレンズ特性に加えて、ポートレート、建築物、花のクローズアップ、スポーツのクローズアップ、風景、動物など多くの可能性を使い易いパッケージに詰め込み対応する事で汎用性あるレンズに仕上がっていると評価。
実に強力な製品に仕上がっており、価格相応の快適な素晴らしいレンズであると結論付けています。
MTFチャート
- 70mm 中央部 … F2.8は素晴らしく、F4は卓越し、F5.6~F11まで素晴らしく、F16は非常に良好、F22は良好
- 70mm 周辺部 … F2.8~F11まで素晴らしく、F16は非常に良好、F22はソフト描写
- 100mm 中央部 … F2.8は素晴らしく、F4~F5.6まで卓越し、F8~F11まで素晴らしく、F16は非常に良好、F22は良好
- 100mm 周辺部 … F2.8は素晴らしく、F4が卓越し、F5.6~F11まで素晴らしく、F16が非常に良好、F22は良好
- 135mm 中央部 … F2.8~F4まで卓越し、F5.6~F11まで素晴らしく、F16が非常に良好、F22はソフト描写
- 135mm 周辺部 … F2.8は素晴らしく、F4は卓越し、F5.6~F11まで素晴らしく、F16は非常に良好、F22はソフト描写
200mmを測定するには屋外で測定する必要あったそうですが、雨で測定が出来なかった模様。ただし200mmでもパフォーマンスを維持してるとのこと。
色収差(CA)チャート
可能な限りカメラ内補正をオフにして測定した色収差チャートを掲載。補正レベルは非常に高く、必要であればソフトウェアでさらに補正可能とのこと。ほとんどの写真で修正は必要になる事はないと見ています。
歪曲
歪曲は 70mm 糸巻型歪曲 +0.59%、100mm 糸巻型歪曲 +1.43%、135mm 糸巻型歪曲 +1.74% となっており、これは(望遠)ズームレンズとして非常に良好なパフォーマンスであると解説。もちろんソフトウェアでさらに補正可能としています。
ボケ味
背景のボケ味は、非常に心地良く、シルクのように滑らかとのこと。ポートレート・レンズとしても最適で、素晴らしいクローズアップしたヘッドショットも撮影可能な模様。
フレア耐性
フレアが問題になる事はなく、逆光で撮影してもクリーンでクリアな画像が撮影可能とのこと。光源が厳しいシーンでアーティファクトが出現する事があるが、基本的にディテールやコントラストが失われる事はないとしています。※アーティファクト : レンズ設計的にゴーストやフレアなど人工的に発生してしまう光の現象といった感じでしょうか
周辺減光
周辺減光は開放F値で見受けられるが、過度な周辺減光ではなく絞り込むと周辺減光はほぼゼロに近付くと判断してしています。フレーム全体は驚くほど均一な明るさを実現しているそうです。