ソニー 事業説明会で数年後にスマホの画質が一眼カメラ超える事を告知していた
先日ソニー「スマートフォンの画質(静止画)は2024年に一眼カメラを超える」記事が登場し大きな話題となっています。実はこの記事はソニーグループが5月26日~27日開催した「事業説明会2022」で語った事をまとめた記事で掲載されている画像も事業説明会で使用したプレゼン画像となっており、ソニーグループとして公式に計画・開発している技術ロードマップという事になります。
モバイルイメージング 技術進化の方向性 (ロードマップ)
モバイルイメージングの技術進化の中長期の技術進化の方向性について触れてみたいと思います。まず今進めている技術開発から。ここ数年以内には静止画について一眼カメラの画質を超えると見ています。さらに2030年まで見ると、静止画・動画・演出という軸で技術の進化が進むと思います。静止画は 超HDR (マルチフレーム x AI) や ズーム (屈曲光学系 x AI) 機能、動画は 高画質化 (マルチフレーム x AI) や 8K での高速読み出しが考えられます。またいかに上手に写真を撮るか、演出面での機能も進化していくと想定しています。※ソニー事業説明会2022 プレゼンテーション動画より
2024年
- モバイルカメラの大口径化 + 高Qs 技術 + AI処理 で静止画は一眼カメラの画質を超える ※高Qs : 飽和信号量
2030年
- 静止画 … 超HDR (マルチフレーム x AI) + ズーム (屈曲光学系 x AI) 機能
- 動画 … 高画質動画 (マルチフレーム x AI) + 8Kフォーマット (高速読み出し)
- 演出 … ライティング + 背景ボケ
キーとなる技術
- マルチカメラの進化 … マルチカメラに合せたセンサーの進化
- 高速読み出しの進化 … 8K動画の対応 / マルチフレーム処理
- エッジAIの進化 … AI処理の動画対応 / 低レイテンシ処理の実現
- 距離情報との連携 … フォーカスや演出に対応
「人々に新たな撮影体験を提供すべく中長期に渡って開発を進めて行きます」とプレゼン動画で語っています。
あとソニーは2021年12月に「2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー」を技術開発発表しており、従来比約2倍の飽和信号量を確保し、ダイナミックレンジ拡大とノイズ低減を実現し撮像特性を大幅に向上しているとのこと。2024年に向けてこの技術がベースとなったイメージセンサーがスマートフォンに搭載されていくのではないでしょうか。