ソニー Eマウント APS-C レンズ3本を発表 SELP1020G SEL15F14G SEL11F18
ソニーがEマウント APS-C対応レンズ「E PZ 10-20mm F4 G | SELP1020G」「E 15mm F1.4 G | SEL15F14G」「E 11 mm F1.8 | SEL11F18」を正式発表しました。3本とも小型軽量レンズに仕上がっており、静止画だけでなくVlogなどの動画用途に最適化したレンズに仕上がっている印象です。
ここ数年ソニーは一気に新製品を発表するのではなく、1つ1つタイミングを見計らってしかるべき時に新製品発表する事が多い印象ですが、今回は一気に3本が発表されて少しビックリ。何気にEマウント APS-C 純正レンズが発表されたのは久々かも。あと半導体や部品不足の影響でズレ込んだ可能性も。
3本とも発売予定日は2022年6月24日(金)。価格はオープン価格。予約受付開始は6月7日(火) AM10:00からとなっています。ソニーストアでの展示は6月7日から。
F4通しの35mm換算 15-30mmの超広角ズームレンズの登場です。パワーズーム(PZ)を採用しており動画撮影を念頭において開発した事が伺え、インナーズームも採用しジンバル使用時も安定したVlog撮影が可能である事も特徴の1つ。
リニアモーター2基を搭載し滑らかで静かなAFを実現しているとのこと。最短撮影距離 AF20cm / MF13~17cmを実現しているので近接撮影もし易い仕様となっています。※撮影最大倍率 AF0.14倍 / MF0.18倍
フィルター径はφ62mm、サイズは69.8mm (最大径) x 55.0mm (長さ)。プレスリリースに掲載されている「E PZ 10-20mm F4 G | SELP1020G」市場推定価格(税込)は、100,000円前後となっています。
小型軽量コンセプトながらもF1.4通し、しかも35mm換算 22.5mmとなる広角単焦点レンズの登場です。質量219g、サイズ66.6mm (最大径) × 69.5mm (長さ)を実現しており、ソニーは手持ち撮影をはじめジンバル撮影も提案。無印ではなくGレンズだけに非球面レンズ3枚・スーパーEDガラス1枚・EDガラス1枚を採用し、このレンズもリニアモーター2基を採用する事により快適なAFを実現しているとのこと。この焦点域のレンズでどこまでボケ味を求めるのか人によって異なると思いますが、ソニーは円形絞り、球面収差の最適化などにより、美しくやわらかなぼけ描写を実現している事を謳っています。
「E 15mm F1.4 G | SEL15F14G」の市場推定価格は100,000円前後。
先程の「SEL15F14G」よりさらに広角なレンズが「E 11 mm F1.8 | SEL11F18」になります。35mm換算 16.5mmの超広角域のレンズで、F値はF1.8を維持しながら小型軽量レンズに仕上がっている事もポイントの1つ。※質量181g / サイズ66mm (最大径) x 57.5mm (長さ)
こちらはVlogをはじめ自撮り用途を提案。ちなみに撮影最短距離は AF15cm / MF12cm、撮影最大倍率は AF0.13倍 / MF0.24倍となっています。 この「SEL11F18」と「SEL15F14G」のフィルター径は同じ55mmとなっているNDフィルターなどの各種フィルターは使い回せる仕様。こちらも美しく柔らかなボケ味を実現している事を謳っています。
「E 11 mm F1.8 | SEL11F18」の市場推定価格は70,000円前後。Gレンズではなく無印レンズなのでこの3本のレンズ中で一番購入し易い価格帯となっています。
活気付くAPS-C市場
キヤノンがRFマウント APS-C「EOS R7 / EOS R10」を発表し、富士フイルムが「X-H2S」を発表し「X-H2」の開発発表を行ったばかり。ソニーはこの3本のEマウント APS-Cレンズを皮切りに、2022年後半に新型APS-Cカメラを発表してくれる事を期待しているユーザーさんは多いのではないでしょうか。2022年後半のAPS-C市場に注目です。