ソニー「E 11mm F1.8」静止画・動画共に理想的な選択肢
ePHOTOzineが、ソニー Eマウント APS-C対応 超広角単焦点レンズ「E 11mm F1.8 | SEL11F18」 レビューとサンプル画像を掲載しました。「E 11mm F1.8」は非常に汎用性が高く高品質なレンズに仕上がっており、フォトグラファーやビデオグラファーにとって理想的な選択肢であると評価しています。
E 11mm F1.8 の長所
- 卓越した中央部のシャープネス
- 素晴らしい周辺部のシャープネス
- 中央部の色収差(CA)は低いレベルに制御している
- 素晴らしいフレア耐性
- 優れた操作性
- 防塵防滴仕様 ※防塵防滴に配慮した設計
- 歪曲はほぼ直線と言って良い
- 小型軽量
- 実質的な静かなAFと絞り
E 11mm F1.8 の短所
- 一部の周辺部の色収差(CA)
- 開放時の周辺減光
4.5星を獲得し、かなりお勧めレンズに選出しています。「E 11mm F1.8」は素晴らしい超広角レンズに仕上がっており、フォトグラファーやビデオグラファーにとって理想的な選択肢に成り得ると選出理由を挙げています。
評価・結論
このレンズは小型軽量で使い易く静止画・動画共にシャープで活き活きとした成果をもたらしてくれるレンズに仕上がっていると第一声。Vlogレンズとしても非常に魅力的かもしれないと解説。
近接撮影が可能な事も大きなアドバンテージであると評価 (最短撮影距離 : AF15cm / MF12cm) 。この事により新たなドラマチックな視点が生まれ、近距離でも高いシャープネスを維持してくれるので、モデル撮影でも新たな一面をもたらしてくれる可能性があるとのこと。
歪曲をきっちり制御し直線が直線として描画してくれるので特に建築撮影に適していると説明。Vlogレンズとしては、近接撮影が可能で焦点距離は広角なだけに必要なモノ全てが揃っており自由度が高いとのこと (※少し意訳しました) 。もちろんポートレート撮影も可能であるが、被写体を引き立たせる為には少し注意が必要であると解説。
「E 11mm F1.8」は間違いなく " かなり勧めできる " レンズであり、非常に汎用性が高く、高品質なレンズに仕上がっていると結論付けています。
MTFチャート
- 11mm 中央部 … F1.8は素晴らしく、F2~F5.6まで卓越し、F8~F11まで素晴らしく、F16は非常に良好
- 11mm 周辺部 … F1.8~F2は非常に良好、F2.8~F5.6まで素晴らしく、F8~F11まで非常に良好、F16はまずまず。
非常に素晴らしいパフォーマンスを実現していると高評価。実際に掲載されているMTFチャートを見てみると、特に中央部は高いシャープネスを実現している事が伺えます。中央部・周辺部はF2.8~F5.6あたりがピークな模様。
色収差(CA)チャート
知り得る限りカメラ内補正をオフにした色収差チャートも掲載。チャート的に周辺部は1pxを超える顕著な数値となっていますが、実際にフィールドで撮影した場合は非常に厳しい被写体のみ影響を受ける模様。いずれにせよソフトウェアによる解決策はあるとしています。
歪曲
歪曲は-0.36%の樽型歪曲が存在するとのこと。歪曲に関してカメラ内補正がオフに出来ない仕様になっている模様。歪曲は実質的に " 直線的 " であり、Eマウント APS-C ラインアップ上 一番広角な単焦点レンズだけに歪曲をきっちり制御している事は素晴らしいと評価。
ボケ味
ボケは超広角レンズの得意とするところではないが、F1.8はある程度被写界深度を浅くする事が可能で、心地良くリラックスしたボケ味とのこと。※少し意訳しました
フレア耐性
フレアは逆光時でもおおむね良好であり、アーティファクトを発生させるには非常に厳しい光源がある特定のシーンに限られるので問題になる可能性は低いとのこと。※アーティファクト : レンズ設計的にゴーストやフレアなど人工的に発生してしまう光の現象といった感じでしょうか
周辺減光
周辺減光は開放時 (特にF1.8~F2) に顕著に出るが、(絞り込むと) すぐに控え目なレベルに減少するとのこと。広角レンズである事を考慮すれば、特に風景撮影時おいて超広角レンズの周辺減光は非常に役に立つこともあると解説しています。