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ソニー IMX675 発表 Dual Speed Streaming機能搭載 セキュリティカメラ用センサー

ソニーがセキュリティカメラ用CMOSセンサー「IMX675」を発表しました。「IMX675」はただのイメージセンサーではなく、1つのセンサーで2つフレームレートを同時出力可能性なDual Speed Streaming機能を搭載したイメージセンサーになります。

INX675

セキュリティカメラは、活用される場面ごとに要求仕様が異なります。一方で、システムコスト低減の観点から、カメラの設置台数を抑える必要があります。

本製品は、独自技術である『Dual Speed Streaming』により、全画角と特定領域を異なるフレームレートで同時に出力できるため、情景の全体像を捉えつつ、高速で動作する対象物を正確に認識することが一台のカメラで可能になります。これによりシステムコストの低減にも繋がります。例えば、交差点の全体像と移動する車・人の認識や、高速道路の全体像と走行する車両のナンバープレート表記の認識などの場面にも活用できます。

また、独自のデバイス構造により従来比約30%の消費電力削減、さらには高感度に加えて広いダイナミックレンジを実現した“STARVIS 2”技術を採用することで、単露光方式として従来比約2.5倍となる、78dBのダイナミックレンジを実現しています。本製品は、セキュリティカメラの他にも、昨今需要が高まっているドライブレコーダー、ウェブカメラなどにも活用が期待できます。※プレスリリースより

セキュリティカメラだけでなく、ドライブレコーダーやウェブカメラなども視野に入れたイメージセンサーとなっています。最新の技術やソリューションは民生カメラではなく、産業カメラやセキュリティカメラのなどのB2B分野のイメージセンサーやスマートフォンや車載カメラなどに初搭載される事が多いですが、今回の " 全画素読み出し " と " 特定の領域の読み出し " 同時出力を実現した「Dual Speed Streaming」が市場でどのように活躍するのか注目です。

このイメージセンサーはソニーでお馴染みのCu-Cu接続で積層化したセンサーであり、広いダイナミックレンジを実現した " STARVIS 2 " を採用しているだけでなく、セキュリティカメラだけに近赤外領域での撮像性能も独自のデバイス構造を採用する事で暗所での高画質な撮像を実現している模様。