ソニー 夏の決算 (2022年4月~6月) 発表 カメラは販売台数増加で堅調
ソニーが2022年度第1四半期 (2022年4月~6月) 決算発表を行いました。イメージングが組み込まれているエンタテインメント・テクノロジー&サービス分野 (ET&S分野)を見てみましょう。
ET&S分野 Q1実績 (2022年4月~6月)
- 売上高 … 5,523億円 (前年同期比 4%減収)
- 営業利益 … 536億円 (前年同期比 25%⼤幅減益)
売上高・営業利益ともに減収減益となっていますが、テレビの販売台数減少の影響の模様。決算短信を見てみると…
売上高は、為替の影響により5月時点の見通しを上回る見込みです。営業利益は、テレビの販売台数の減少の影響があるものの、デジタルカメラの販売台数の増加の影響により、5月時点の見通しから変更していません。※決算短信より
…となっており、2022年度の通期見通しは…
- 売上高 … 24,500億円 (2%上方修正)
- 営業利益 … 1,800億円 (据え置き)
ある程度見通し通りに進捗している事が伺えます。
部品供給は想定より早く改善
上海でのロックダウンによる当社製造事業所の稼働低下や、デジタルカメラ向けなどの部品 供給制約が、想定より早く改善したことから、当四半期の営業利益は、前回⾒通しで⾒込んでいた⽔準を⼤きく上回ることができました。
6⽉末の在庫⽔準については、円安による在庫評価額の上昇や、供給に懸念のある部品の戦略備蓄分を除いても、若⼲⾼い⽔準にあり、今後想定される製品市場の需要軟化に備え、在庫レベルの調整を進めていきます。
また、複数拠点間での振替⽣産の⼿配や、主要部品の⽣産地の分散、オペレーションのDX化・効率化も着実に進めており、引き続き、市場変化に機敏に対応し、収益性の維持、改善に努めていきます。※スピーチ原稿より
デジタルカメラ向けの供給体制が想定より早く改善し、在庫レベルの調整も柔軟に対応していく方向性である事が伺えます。複数拠点での振替生産や主要部品の生産地分散などもある程度カタチなってきた模様。2022年後半は「α7RV」などの発表が期待されているだけにソニーの生産体制に注目が集まります。
スチルカメラ&ビデオカメラ 四半期別売上高 (単位 百万円)
- 2021年Q1 … 116,410
- 2021年Q2 … 104,972
- 2021年Q3 … 117,851
- 2021年Q4 … 75,665
- 2022年Q1 … 139,703
補足資料の方に四半期別のスチルカメラ&ビデオカメラ 売上高 (単位百万円) が掲載されています。2022年Q1の売上高は " 1397億300万円 " で2021年Q1の売上高を上回っている事が確認できます。