ソニーの格言と積層型CMOSセンサー
ソニーセミコンダクタソリューションズが、積層型CMOS センサーの生みの親である梅林拓氏の論理的思考と開発秘話を掲載し興味深い内容となっています。ちなみに梅林氏は、全国発明表彰「内閣総理大臣賞」を受賞し、紫綬褒章も授与されてます。
ソニーの格言「いいと思ったら上司に黙ってこっそりやれ。ダメなら潰せばいい。うまくいったら言えばいい。」
国内ではソニーのイメージは " 自由 " なイメージを抱いている方は多いと思いますが、やはりソニーには新しいチャレンジをし易い環境がある事が伺える格言となっています。
今では競業他社も積層型CMOSセンサーを展開していますが、ソニーの最初の一歩がいかに大変だったかが分かるビハインド・ザ・ストーリーとなっています。小さなプロジェクトから始まり、失敗してもプロジェクトが潰される事なく開発は続けられ、量産直前まで積層型CMOSセンサーを採用する顧客が決まっておらず、最終的に「Xperia Z」への採用が決まった開発秘話も披露。その後のソニー 積層型CMOSセンサーの快進撃は皆さんご存知の通り。開発の中で最も苦労したのは「画素部」と「論理回路部」のウェーハの貼り合わせで、非常に高度な技術が求められたそうで " 直径120mの野球場同士を1㎜のズレも許さずにくっつけるような難易度 " と表現しています。
今ではソニーセミコンダクタソリューションズのイメージセンサーは、90%以上 積層型とのこと。今後もソニーは、立ち止まる事なく次世代に向けたイメージセンサーの開発に期待です。