ソニー経営方針説明会「イメージセンサーは圧倒的No.1としてさらなる成長を示唆」
ソニーが、5月18日に経営方針説明会を開催しました。この中でCMOSイメージセンサーについて興味深い発言をしているのでピックアップしてみました。一緒に見てみましょう。
イメージセンサーは圧倒的No.1としてさらなる成長を示唆
I&SS分野では、イメージセンサーNo.1ポジションをさらに強くすることが大方針となります。業界をリードする技術力と生産能力をさらに磨き上げ、圧倒的No. 1としてさらなる成長に つなげていきます。※プレゼンテーション資料 (スピーチ付き) より部分的に抜粋
" 圧倒的No. 1 " という表現にソニーの意思を感じてしまいます。スマートフォーンのCMOSイメージセンサーだけでなく、車載・インフラ領域のセンサ ーも事業の柱に育てていく方針とのこと。
スマートフォン用イメージセンサーは引き続き大判化と高性能化を目指す
スマートフォン用CMOSイメージセンサーの成長を牽引するのは、引き続き大判化と高性能化です。
スマートフォンではカメラの差異化要素としてイメージセンサーへの期待は非常に高く、要求される技術水準も年々高まっており、画素の進化、ロジックチップ貼り合わせによる 高機能化、さらにCu-Cu接続による高精度かつ安定した品質で応えていきます。※プレゼンテーション資料 (スピーチ付き) より部分的に抜粋
ソニーは先日「Xperia 1 V」を発表したばかり。「Xperia 1 V」は新開発の2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー「Exmor T for mobile」を搭載しており、より多くの光を取り込み、高感度・低ノイズな撮影を実現している模様。ソニーは " 最新の画像処理技術との組み合わせで、フルサイズセンサーを搭載したデジタルカメラ並みの撮影が可能 " と製品ページでアピールしています。
「Xperia 1 V」のセンサーサイズは前機種より " 1.7倍 " 大判化しています。新型機が搭載するイメージセンサーが大判化していく方向性である事は伺えますが、将来的に1インチよりも大型なスマートン用センサーも登場するのかどうか気になるところ。
インド市場に注力へ
今回の経営方針説明会は、インドに焦点を当て時間を割いていたのが印象的。プレゼンテーション資料 (スピーチ付き) を見てみると、13ページもインドに割いています。
ソニーは様々なビジネスを展開しており、注目している事業は人によって違うのではないでしょうか。個人的に " 宇宙ビジネス " と " Sony Honda Mobility ビジネス " に注目しています。