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ソニー「グローバルシャッターはプロ市場に注力し、広めていく」

dpreviewが、CP+2024で行ったソニー インタビュー記事を掲載しました。その中で「α9III」で採用したグローバルシャッターについて興味深い発言をしているので一緒に見てみましょう。

A9III

7月29日に掲載されたインタビュー記事ですが、CP+2024開催時に行ったインタビュー記事なので発言は数か月前のものになります。

「α9III」でグローバルシャッターを採用したソニー。dpreviewは今後の可能性について質問しており、ソニー イメージングエンタテインメント事業部長 大島正昭氏はグローバルシャッターが製品ラインアップ全体に渡って必須機能になるような大風呂敷を広げた発言はせず「まずはその価値を証明する必要がある」と示唆したと以下のコメントを掲載。※make grand promises : 大風呂敷を広げると意訳しました

"Before thinking about the big future, we have to focus on how to broaden the a9 III’s global shutter benefit into the market. / 大きな将来について考える前に、我々は「α9III」のグローバルシャッターの利点を市場に広める事に注力する必要があります。

So starting with the professionals, that’s the key," he says: "[for] now we are focusing on how to broaden our global shutter benefit in the professional market." / なのでプロから始めること、それが重要なポイントです。今のところ我々は、プロ市場でグローバルシャッターの利点(の認識)を広げる事に注力しています。※broaden : (知識・経験などを)広める

これ以降はデジカメライフ雑談になります。

まずはプロ市場でグローバルシャッターの利点を認知してもらい裾野を広げていく方向性である事が伺えます。

ちなみにキヤノンはグローバルシャッターの研究開発を行っていますが、フラッグシップ機「EOS R1」ではグローバルシャッター採用を見送っており、現時点で " グローバルシャッターを採用した場合に画質やノイズなどに関連する性能が落ちる " と表現しています。

競合メーカーより早くグローバルシャッターを搭載した「α9III」がプロ市場でどのような評価を受けるのか気になるところ。現在パリ五輪が開催中なので「α9III」が各会場で活躍している事に期待です。