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ソニー 決算発表 (2024年4月-6月実績) カメラは中国市場注視とクリエイター層を多様化

ソニーが、2024年度 第1四半期 (2024年4月~6月実績) の発表を行いました。

ソニーのカメラ事業は、エンターテインメント・テクノロジー&サービス分野の中の1つの事業。ET&S分野の中には、カメラだけではなくテレビ事業、オーディオ・ビデオ事業、スマ ートフォン事業やインターネット関連サービス事業などが含まれています。

決算

ET&S分野 実績 (2024年4月~6月実績)

  • 売上高 … 6,009億円 (前年同期比で+291億円)
  • 営業利益 … 641億円 (前年同期比で+84億円)
  • 調整後OIBDA … 901億円

公開されている説明会の音声・映像データでカメラ事業について語っている箇所を抜き出してみると…

当四半期の市場環境は、日本・欧州・北米では主要製品カテゴリーで想定通りで推移した一方で、中国においてはテレビ市場の大幅な縮小とソリューションを含むデジタルカメラ市場の大きな伸長が見られました。

デジタルカメラなどのイメージング事業では、大きく市場が伸びている中国の需要動向には最新の注意を払いつつ、VLOGCAM新製品「ZV-E10 II」の市場投入などによりクリエイター層をより多様化する事でさらなる収益拡大を目指します。※説明会の模様より

先日キヤノンが中国市場に注力していく方向性の記事が登場しましたが、ソニーも中国市場の成長に注目している事が伺えます。ソニーは先日「VLOGCAM ZV-E10 II」を投入したばかりですが、クリエイター層をより多様化する事で収益拡大を目指している事を明らかに。

ソニーの補足資料(pdf)にスチルカメラとビデオカメラの合算になりますが、四半期別の売上高を掲載しています。

カメラ売上高

カメラ売上高 (Still and Video Cameras)

  • 2023年度 Q1 … 1,618億7,400万円
  • 2023年度 Q2 … 1,592億300万円
  • 2023年度 Q3 … 1,886億900万円
  • 2023年度 Q4 … 1,337億4,300万円
  • 2024年度 Q1 … 1,924億5,300万円

百万円単位で表記されているので一般的な表記にしてみると上記のようになります。前年同期比で売上高は伸びている事が確認できます。カメラ事業はテレビ事業よりも売上が高く、ET&S分野において筆頭事業までの存在に。