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ソニー ET&S分野「事業の軸足をコンテンツクリエイションにシフトしていく」

ソニーが年間決算 (2024年4月-2025年3月) 発表を行いました。ET&S分野に属するカメラ事業は堅調ですが、経営方針のスピーチ原稿(PDF)を見てみると今後のET&S分野における経営方針を明らかにしています。一緒に見てみましょう。

経営方針

ET&S分野 経営方針 2025年5月14日時点
エンタテインメント・テクノロジー&サービス分野では、事業の軸足を、コンテンツクリエイションにシフトしてきています。αの成功を踏まえ、私たちは成長の原動力としてイメージング領域のエコシステムを拡充しています。これには、シネマトグラファー向けのツールやソリューションの提供拡大、先進クリエイター向けのライブ配信やリモート制作支援、報道機関向けの真正性カメラ技術の提供、などが含まれます。

さらに、私たちはスポーツエンタテインメントなどの成長領域における技術にも引き続き注力する計画です。昨年、Hawk-Eyeの審判判定やプレー分析など、既存のスポーツデータ利活用能力を強化するためにKinaTraxを買収しました。また、ファンのエンゲージメントを高め、新しいオーディエンスを引き付けるスポーツデータやリアルタイムコンテンツクリエイション技術を通じて、オルタナティブブロードキャストを拡大していく予定です。

さらに、エンタテインメントの躍進を支えるため、コンテンツクリエイション技術においてもイノベーションに注力し続けます。空間コンテンツの制作を支援する「XYN」やリアルタイム VFX、映画・ゲーム・アニメの音源制作にも活用され始めている360VirtualMixing Environment(360VME)などが重要なソリューションの好例です。※経営方針および業績に関する説明会資料(PDF)より

カメラ事業において競合他社も " クリエイト " や " クリエーター " などのキーワードを掲げていますが、ソニーは機器だけでなく、様々なソリューション(撮影・制作・配信・放送領域)をはじめ映画・アニメ・ゲーム・音楽などの " コンテンツIP " を有しているのでエンタメ要素が強味と言えるのではないでしょうか。

少し話は変わりますが、ソニーがCES2025で公開したゲーム「The Last of Us Part II」の世界を没入体験できるイマーシブエンターテインメント・コンセプトも面白そうです。